リカルド、数年間に及ぶフェラーリF1との交渉を語る「僕が前のめりになることはあまりなかった」
フェラーリは、2020年末でチームを離れるセバスチャン・ベッテルの後任候補としてダニエル・リカルド(ルノー)とも交渉を行っていたが、最終的にはカルロス・サインツJr.(マクラーレン)との契約を決断した。そしてリカルドは、ルノーからマクラーレンに複数年契約で移籍することを決めた。
この数年間、フェラーリとリカルドが交渉しているといううわさはあったものの、リカルド自身がこれを公に認めたことになる。
「数年前から話し合いはしていたし、それが最近まで続いていた」とリカルドは『CNN』に語った。
「それは否定しない。だけど、結局実現には至らなかったということだ」
「交渉中に僕のほうから前のめりになったことはあまりなかったよ。みんなは、僕のネームバリューや背景のさまざまな状況を考え併せれば相性は良いはずだと言ってくれるけれど、僕はどんな場合でも感情に流されないで行動したいと思っている」
シーズンオフの間にサインツJr.自身も関わった交渉は、今年に入っても続いた。ベッテルが2020年を最後にフェラーリを離脱するとチームが公式に発表したのは、ようやく5月12日になってからだった。
フェラーリはチームにとって最良の選択をすべく候補者探しを続け、リカルドはそのリストに残っていた。実際のところ、リカルドは2014年に当時レッドブルでチームメイトだったベッテルを大きく上回る成績も残している。
リカルドは、フェラーリがサインツJr.を選んだことを苦々しく思ってはいない。
「カルロスがフェラーリに適したドライバーだということは分かる。だから『なぜ僕じゃないんだ?』などとは思わない。彼は2019年に見事な成績を挙げた、今勢いのあるドライバーのひとりだ。良い組み合わせだと思うよ」
またリカルドは、マクラーレンとの契約を即断したわけではないとも明かした。
「交渉中に、まるで電気がつくように『僕がやりたいことはここにある』とひらめいたことは一度もなかった」
「同じように、マクラーレンにはあってルノーには欠けているもの、だから『移籍すべきだ』と思う理由になるような要素もなかった」
「マクラーレンとの交渉を始めた時期は、2018年よりもさらに前だった。長い時間をかけて話し合ってきたんだ。突如として決まったものではないし、ふたつ(のチーム)を比較するようなこともフェアではないと思っている」
F1では様々な物事があっという間に変化する。5月中旬にフェラーリからベッテル離脱が発表されると、すぐにサインツJr.がフェラーリに移籍することと、リカルドのマクラーレンへの移籍が発表された。
現在はベッテルの移籍先が決まっていないため、状況はさらに変わるかもしれない。ドイツ人ドライバーがドイツのチームで走るというマーケティング上の効果を見込んでメルセデスと契約する、さらにはレーシングポイントへの移籍といった驚くような話も指摘される一方、長期休暇に入る、あるいは引退を決意するといった可能性も残っている。
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