ブリーンを想うヌービル「クロアチアで優勝したかったが、今それを実現した」/WRCイタリア デイ4後コメント
WRC世界ラリー選手権第6戦『ラリー・イタリア・サルディニア』は6月4日、競技最終日デイ4のSS16〜19が行われ、前日終盤に総合首位に立ったヒョンデ・シェル・モビスWRTのティエリー・ヌービル/マルティン・ウィダグ組(ヒョンデi20 Nラリー1)が優勝。昨季最終戦ラリージャパン以来の勝利を飾った。1日(木)から4日間にわたったラリーの全日程を終えた各チームから、今大会を戦い抜いたドライバーたちのコメントが発表されている。
■Mスポーツ・フォードWRT
●オット・タナク(#8 フォード・プーマ・ラリー1)/総合35位
「厳しい週末だったと言って過言ではない。よい週末ではなかった。天気のせいでトリッキーになったし、自分のパフォーマンスも不足していたと思う」
「スピードを出すのに苦戦していた。ステージタイムは僕が出すべきタイムではなかった。今の時点で自分が出すはずのタイムに近づけていないんだ。何かが少し欠けている。時間が経てばさらにスピードが出せることを願っている」
●ピエール-ルイ・ルーベ(#7 フォード・プーマ・ラリー1)/リタイア
「これは今週末に望んでいた状況ではない。僕たちは好結果を出すのを楽しみにしていたんだ。金曜日は、コンディションは完璧ではなかったけれど、順調に進んでいたし、速いタイムを出していい順位につけていた」
「期待していた結果が出せなくて、僕たちは皆残念に思っている。振り返るための時間を少し取って、ケニアに向けて準備をするよ」
■ヒョンデ・シェル・モビスWRT
●ティエリー・ヌービル(#11 ヒョンデi20 Nラリー1)/総合優勝
「これほどチャレンジングで信じられないような週末の後で、表彰台の最上段に立ててとても嬉しいよ。僕たちは優勝を争えると信じてここへ来たが、初日はとても厳しく、タイムを少し失ってしまった。タイムを持ち直したものの、またロスしてしまった。でも昨日の終わりには大きく逆転して、首位に立つことができた」
「週末を通して天候は良くなったり悪くなったりだった。ドライ、ホット、大雨まであらゆるコンディションに直面した。全体にわたってタイヤマネジメントが必要だったよ」
「マシンへの負担はとても大きかったが、信頼性は非常に高くよい結果がでたよ。チームにとって今年最初の優勝を飾ったし、新しいチーム代表のためにも初のワン・ツー・フィニッシュを達成できて嬉しい。今日もクレイグ(・ブリーン)は僕たちの思いのなかにいる。クロアチアで優勝を飾りたかったが、今それを実現したんだ」
●エサペッカ・ラッピ(#4 ヒョンデi20 Nラリー1)/総合2位
「チームにとって、とても重要な結果だ。チームとして優勝を目指してプッシュしたかった。そうしたなかでワン・ツー・フィニッシュという結果を出せたのは素晴らしいことだ」
「金曜日のタイヤ戦略は、ソフトタイヤを温存するためのものだった。そして昨日の午後はすべてを賭けてソフトタイヤを犠牲にし、オジエにプレッシャーをかけた。金曜の午後は少々リスキーな戦略を採ったが、すべてが報われたよ」
●ダニ・ソルド(#6 ヒョンデi20 Nラリー1)/リタイア
「全体的に、僕にとって難しい週末だった。スタートがよくなかったし、初日にミスをしたことで、残りのイベントでは劣勢になってしまった。そして残念ながら今日はエキゾーストにトラブルが出てしまった」
「それでもチームがワン・ツー・フィニッシュを飾ったことを嬉しく思う。サファリ・ラリー・ケニアがどれだけ難しくなるかはわかっているが、ポルトガルと同じペースを出して戦いに戻れるよう願っている」
■TOYOTA GAZOO Racing WRT
●カッレ・ロバンペラ(#69 トヨタGRヤリス・ラリー1)/総合3位
「最終日に向けて良いタイヤパッケージが残っていたので、パワーステージでプッシュし、ベストタイムとボーナスの5ポイントを獲得することができたのは本当に良かった」
「走行前に大雨が降り、最後の数台が走る前に雨脚が弱まったので決して簡単ではなかったが、自分にとってはいつものような泥道でのチャレンジだった。自分にとってこのラリーはつねにトリッキーだが、今回は速く走れるときは速く走り、必要なときは着実に走るというプランで臨み、それがうまくいった」
「全体的にペースは良く、トラブルにも見舞われず、ラリーが始まった時にはこれほど多くのポイントを獲得できるとは思っていなかった」
●エルフィン・エバンス(#33 トヨタGRヤリス・ラリー1)/総合4位
「今日は最初の3本のステージを抑え気味に走り、パワーステージのために用意していたタイヤを温存した。パワーステージはコンディションが何度か大きく変わり、雨が強く降っていたので非常に滑りやすかったが、幸いにも何とか走り切ることができた」
「できればもう少しポイントを獲得したかったが、ゼロで終わるよりは、少しでも取れたほうがいいに決まっている。この週末に起こったすべてのことを考えると、万事うまくいったとは言えないけれど、総合4位でフィニッシュし、それなりのポイントを獲得できたことを感謝しなければならない」
●セバスチャン・オジエ(#17 トヨタGRヤリス・ラリー1)/総合14位
「今日は再出走することができたが、それはパワーステージのために復帰したようなもので、チームのためにポイントを獲得しようと試みた。しかし、ラリー終盤はまたもや天候が悪化して非常にトリッキーなコンディションになり、大きなリスクを冒せるほどの自信を持つことができなかった」
「まあまあのスピードで走ることは可能だったが、決してクレイジーなレベルではなかった。全体的に強く記憶に残るような週末ではなかったが、スポーツの世界ではそういうこともあるので受け入れるしかない。スピードを発揮できたことなど、ポジティブに思える要素も多くあったので、次のラリーではふたたび運が味方してくれることを願っている。
●勝田貴元(#18 トヨタGRヤリス・ラリー1)/総合40位
「最終日が終了。SS18はトップ、パワーステージは3番手でポイント獲得」
「過酷な週末でしたが、良いタイムは悪くなかったので次のサファリに活かします
※Twitterより
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