ペレス、メルセデスに届かず「表彰台に上るにはリスクが必要だった」代表はラッセルのコーナーカットを批判/F1第8戦
2023年F1スペインGP決勝で、レッドブルのセルジオ・ペレスは4位でフィニッシュした。11番グリッドから着実に順位を上げていき、最終スティントは5番手からスタート、カルロス・サインツ(フェラーリ)を抜き、ジョージ・ラッセル(メルセデス)との差を縮めていったが、追いつくことはできず、4位となった。
レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、レース後、ペレスが表彰台に届かなかったことについて『Sky Sports』に聞かれ、ラッセルのスタート直後の行為とそれにペナルティが科されなかったことが、ペレスの表彰台獲得を阻んだと示唆した。
ペレスのひとつ後ろのグリッドだったラッセルは、スタート直後に行き場を失ってコース外を通り、コーナーをカットした後、ポジション上のアドバンテージを得ないように気を付けながら、前と同じ位置関係でコースに復帰した。この行為についてスチュワードは留意したものの、審議の必要はないと判断した。その後、ラッセルは1周目の間に5つポジションを上げ、最終的に3位でフィニッシュした。
「彼(ペレス)はレース序盤に負けたのだ」とホーナー。「彼はあまりいいスタートを切ることができなかった。ジョージはコース外を走ったことに関して、ペナルティを受けずに済んだ。それが最終的な違いにつながったと私は思う」
■セルジオ・ペレス(オラクル・レッドブル・レーシング)
決勝=4位(66周/66周)
11番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード→ソフト
今日のレースにはがっかりしている。予選の失敗の代償を支払う形になった。優れた戦略で走ったけれど、グリッドポジションからして、できることは限られていた。
3位は可能だったと思う。もっとポイントを稼ぐためには、レースがだめになる可能性があっても、1周目にもっとリスクを犯す必要があった。
1周目、ジョージはかなり深く突っ込んでいって、たくさんポジションを上げていた。でも僕たちは、確実にクリーンなスタートを切りたかったから、そこまでアグレッシブにはいかなかった。
その後、アストンマーティンの後ろに引っかかった。フェルナンド(・アロンソ)は本当にオーバーテイクしづらかった。そのため、思っていたほど早く順位を上げることができなかった。
今週末は全体的に見て、一歩後退したと思う。上位につけることができなかったんだ。でも改善できることはたくさんある。12ポイントを持ち帰ることもできた。次のカナダでは強力なレースができるはずだ。今は全体的に僅差になっているので、興味深いレースになるだろう。
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