フォーミュラE:DTM王者のレネ・ラストがアウディからテストに参加へ。アプトの代役か
2017年・2019年とDTMドイツ・ツーリングカー選手権で二度のチャンピオンを獲得したドイツ人ドライバーのレネ・ラストが、7月上旬にラウジッツリンクで行われるアウディスポーツ・アプト・シェフラー・フォーミュラEのテストに参加することになりそうだ。ドイツのフォーミュラEニュースメディア『e-Formel.de』が報じた。
新型コロナウイルス感染拡大の影響をうけて、2月に開催されたマラケシュ戦を最後に休止となっているフォーミュラEは、ファンに向けてシミュレーターを使ったバーチャルレースを開催してきたが、このなかでアウディから参戦してきたレギュラードライバーのダニエル・アプトが、シミュレータードライバーに“替え玉”を依頼する事件が発生。アプトはシートを失うかたちとなっていた。
そんななかフォーミュラEテストに参戦することになったラストは、フォーミュラEの残りのシーズンのコクピットを担う候補のひとりと考えられる。ただ一方で、アウディは「二度のDTMチャンピオンであるレネは選択候補のひとり」であるものの、他にも候補者がいることを認めている。
その候補者については氏名を明かしてはいないが、同じくアウディのDTMドライバーのニコ・ミューラーは昨年までアプトのリザーブ兼開発ドライバーを務めており、今季はドラゴンから初フル参戦。またロビン・フラインスは2015〜17年にBMWから参戦、今季はヴァージンへ移籍。これらふたりはラストよりも経験豊富でもある。
ラスト自身は、シーズン2の2015/16年のフォーミュラEベルリン戦において、当時BMWからDTMに参戦していたアントニオ・フィリックス・ダ・コスタの代わりに、事前テストなしでチーム・アグリから初参戦。好結果は残せなかったが、突然与えられたチャンスに感謝をしていた。
問題となりそうなスケジュールについては、ヨーロッパでも新型コロナウイルスの感染状況が比較的落ちついているドイツ国内のベルリンで、8月上旬の開催が計画されている。ただ世界中のモータースポーツ活動が滞るなか、新たなレースカレンダーが調整され、7月からすべてのカテゴリが一気に再開することになる。必然的に短期間に数多くのレースが集中し、とくにヨーロッパの主要サーキットでは毎週のようにレースが行われることになる。
DTMでは、8月第1週はスパ・フランコルシャンの開幕戦、第3週と4週にはラウジッツリンク戦が予定されている。もしも8月の第2週にフォーミュラEが開催された場合は、ラストの参戦も可能になる。またDTMドライバーのミューラーとフラインスのふたりもラスト同様に契約上ではDTMに優先権があり、第2週ならば参戦できるが、もしも両レースカレンダーが重なった場合はフォーミュラEにはリザーブドライバーがドライブするはずだ。
なお、長年チームを支えているルーカス・ディ・グラッシについては、アウディの契約は今シーズン末で終了する。新型コロナウイルス禍の以前には「プランAはもちろんアウディに留まることだけど、他にも多くの優れたチームがある」とコメントしている。
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