フォーミュラE:ルノーe.ダムスからプロスト離脱へ。「次に進む時が来た」
ABBフォーミュラE選手権の初年度よりルノーe.ダムスからシリーズ参戦しているニコラス・プロストは6月10日、スイスで約60年振りのモーターレースとして開催されたフォーミュラE第10戦チューリッヒE-Prix決勝レース後、2017/18シーズンを最後にe.ダムスからの離脱を表明した。
ルノーe.ダムスはシリーズ開催初年度の2014年末から4シーズンに渡りフォーミュラEに参戦。シーズン1の2014/15年からシーズン3の2016/17年まで、3年連続でマニュファクチャラーズタイトルを獲得した。
またe.ダムスは参戦初年度から、セバスチャン・ブエミとニコラス・プロストを擁しドライバーズチャンピオン争いを展開。ブエミはシーズン2の2015/16年にシリーズチャンピオンを獲得している。
プロストといえば4度のF1ドライバーズチャンピオンに輝いたアラン・プロストを父親にもつドライバー。シーズン1、記念すべきフォーミュラE開幕戦の北京E-Prixではポールポジションを獲得した。これまで43回のレースに出走し3回優勝を経験、2015/16シーズンではシリーズランキング3位を獲得している。
「プロストはチーム創設以来、チームの(精神的)柱だった。ブエミとともにプロストはお互いを尊敬し協力しあえるドライバーとなり、2人はチームの躍進に無くてはならない存在だった」と語ったのはチームオーナーのジャン-ポール・ドゥリオ。
「特にプロストとブエミの活躍で勝ち取った3度のチームタイトルなど、私たちはともに素晴らしい時間を過ごしてきた」
「しばしばフラストレーションのあった今シーズンの後、フォーミュラEの新たな歴史の幕開けにおいて、私たちは次の一歩を踏み出す時が来たんだ」
「私たちはプロストがこれからも成功することを心から願っている」
プロストもまた「ルノーe.ダムスで過ごせた4シーズンはハッピーだったし、最もイノベーティブなモータースポーツ選手権の幕開けに興奮させられたよ」と語った。
「2015年マイアミ、2016年ロンドンでの2戦、計3度のレースで優勝したこと、3度のチームタイトルを獲得できたことなど、ここには数え切れないほど素晴らしい思い出があるんだ」
「もちろん、シーズン4が上手くいかなかったのは悔しいが、私たちが別々の道を歩むことはベストなことだと信じている」
「e.ダムスの幸運を祈っているし、私が取り組んでいる新たなプログラムをすぐにアナウンスしたいと思っているよ」
なお2018年末に開幕するフォーミュラE・シーズン5からルノーは撤退し、グループ会社で日本のメーカーとして初参戦するニッサンをフォーミュラEの主体とする。
ルノーはフォーミュラE撤退後、F1にリソースを集中させると表明した。またeダムスは2018/19シーズンからニッサンが引き継ぎ、フォーミュラEへの継続参戦が明らかになっている。
プロストがe.ダムスで出場する最後のフォーミュラEレースは、7月14~15日にニューヨークで開催されるダブルヘッダー。フォーミュラE功労者の勇姿から目が離せない。
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