自身もピッチ上で心停止…ムアンバ氏、エリクセンの回復祈る「私の経験を彼の状況と比較したくない」
サッカーキング2021年6月14日(月)18時56分
ムアンバ氏(左)がエリクセン(右)に言及 [写真]=Getty Images
現役時代にイングランドのアンダー世代などで活躍した元MFファブリス・ムアンバ氏が、デンマーク代表MFクリスティアン・エリクセンの回復を祈った。13日、イギリス紙『テレグラフ』が伝えた。
エリクセンは12日に行われたEURO2020・グループB第1節デンマーク対フィンランドに先発出場。同選手は試合途中の40分頃、意識を失って突然ピッチに倒れ込み、ピッチ上で心臓マッサージなどの処置を受けた。デンマークサッカー協会によると、同選手はコペンハーゲン市内の病院に搬送されたものの、現在は容態が安定しており、意識もあって会話が行える状態だという。
現在33歳のムアンバ氏は、ボルトンに所属していた2012年3月、FAカップ準々決勝のトッテナム戦で心停止を起こしてピッチに倒れて、病院に搬送された。一時は心肺停止状態に陥った状態から回復したものの、医者から今後のプレーは困難だと診断され、同年8月に現役引退を発表した。
エリクセンのアクシデントを受け、ムアンバ氏は『テレグラフ』紙にコラムを寄稿。「テレビを見ていた私は、『頼むよ、クリスティアン、乗り切ってくれ』としか言えなかった。クリスティアンが数分後に目を覚まし、安定した状態であると聞いて、とても安心したよ」と、同選手の無事に胸を撫で下ろしつつ、自身の体験を次のように回顧した。
「このようなトラウマを経験した感想をよく聞かれるが、正直なところ、私は9年前のあの日、自分に何が起こったのか覚えていなかった。だから、私がその後経験したすべてのことをクリスティアンの状況と比較したくはない。まだすべての詳細がわかっているわけではない。私が口にできるのは、私自身の経験と、素晴らしい医療支援とサッカー界からのサポートにどれほど感謝しているかということだけだ」
「クリスティアンと違い、私が目を覚ましたのは3日後だった。当面のトラウマは解消されたが、検査やカウンセリングなどのハードルが非常に高くなった。もう一度プレーしたいという気持ちはあったが、最初はキャリアよりも家族のこと、将来のことを考えた。すべての専門家と話し、すべての情報を集め、自分の健康、家族、そして残りの人生にとって何がベストなのかを考えるものなんだ」
「私は今でも、半年に一度の検診を必要としている。あの日に起こったことを乗り越えることはできないと本当に思う。いつも頭の片隅に残り、忘れることはできないし、それに対処するためのカウンセリングも必要だ」
「また、チームメイトにとっても、どれほど辛い経験だったか分かる。それを目の当たりにした人は、一生のトラウマになってしまうかもしれない。元ボルトンのチームメイトの何人かは、今でも私にこう言うんだ。『ファブ、君が生きているのが信じられない』とね」
エリクセンは12日に行われたEURO2020・グループB第1節デンマーク対フィンランドに先発出場。同選手は試合途中の40分頃、意識を失って突然ピッチに倒れ込み、ピッチ上で心臓マッサージなどの処置を受けた。デンマークサッカー協会によると、同選手はコペンハーゲン市内の病院に搬送されたものの、現在は容態が安定しており、意識もあって会話が行える状態だという。
現在33歳のムアンバ氏は、ボルトンに所属していた2012年3月、FAカップ準々決勝のトッテナム戦で心停止を起こしてピッチに倒れて、病院に搬送された。一時は心肺停止状態に陥った状態から回復したものの、医者から今後のプレーは困難だと診断され、同年8月に現役引退を発表した。
エリクセンのアクシデントを受け、ムアンバ氏は『テレグラフ』紙にコラムを寄稿。「テレビを見ていた私は、『頼むよ、クリスティアン、乗り切ってくれ』としか言えなかった。クリスティアンが数分後に目を覚まし、安定した状態であると聞いて、とても安心したよ」と、同選手の無事に胸を撫で下ろしつつ、自身の体験を次のように回顧した。
「このようなトラウマを経験した感想をよく聞かれるが、正直なところ、私は9年前のあの日、自分に何が起こったのか覚えていなかった。だから、私がその後経験したすべてのことをクリスティアンの状況と比較したくはない。まだすべての詳細がわかっているわけではない。私が口にできるのは、私自身の経験と、素晴らしい医療支援とサッカー界からのサポートにどれほど感謝しているかということだけだ」
「クリスティアンと違い、私が目を覚ましたのは3日後だった。当面のトラウマは解消されたが、検査やカウンセリングなどのハードルが非常に高くなった。もう一度プレーしたいという気持ちはあったが、最初はキャリアよりも家族のこと、将来のことを考えた。すべての専門家と話し、すべての情報を集め、自分の健康、家族、そして残りの人生にとって何がベストなのかを考えるものなんだ」
「私は今でも、半年に一度の検診を必要としている。あの日に起こったことを乗り越えることはできないと本当に思う。いつも頭の片隅に残り、忘れることはできないし、それに対処するためのカウンセリングも必要だ」
「また、チームメイトにとっても、どれほど辛い経験だったか分かる。それを目の当たりにした人は、一生のトラウマになってしまうかもしれない。元ボルトンのチームメイトの何人かは、今でも私にこう言うんだ。『ファブ、君が生きているのが信じられない』とね」
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