元ブラックファルコンのフバート・ハウプトが自チームHRT設立。メルセデスの支援うけGT3レース参戦へ
ドイツ人スポーツカードライバーのフバート・ハウプトは2020年のGTワールドチャレンジ・パワード・バイ・AWSと、ADACトタル・ニュルブルクリンク24時間レースに参戦するため、自身のレーシングチーム“ハウプト・レーシング・チーム(HRT)”を立ち上げた。
6月18日に主要GT3レースからの撤退を発表したブラックファルコンに所属していたハウプトが率いるHRTは、そのデビューシーズンにメルセデスAMGの支援を受けて新型メルセデスAMG GT3を走らせる予定だ。
チームは2020年シーズンに導入されるメルセデスAMG GT3のエボモデルをGTワールドチャレンジ(旧ブランパンGTワールドチャレンジ)・エンデュランスカップと、ニュルブルクリンク24時間レースに送り込む計画を立てており、前者のクルマをビンセント・アブリル、ルカ・ストルツ、マーロ・エンゲルの3名に託す。彼らは皆、ハウプトとともにブラックファルコンのドライバーラインアップに名を連ねていたメルセデスAMGのワークスドライバーたちだ。
一方、“聖地”ニュルブルクリンクでの耐久プログラムは、約1週間後の6月27日にNLSニュルブルクリンク耐久シリーズ(旧VLN)が開幕戦を迎えるが、HRTはここに3台のメルセデスAMG GT3を投入する。そして、残りのシーズンと9月に延期となった24時間レースにも同じ台数で出場する予定だ。
ドライバーラインアップは、ストルスと2016年の優勝ドライバーであるマヌエル・メッツガー、アダム・クリストドロウが1台目をシェアし、2台目にはエンゲル、パトリック・アッセンハイマー、ドミニク・バウマンが乗り込む。3台目ではイェルマー・ブールマンとニコ・バスティアン、そしてハウプトがステアリングを握る。
起用するドライバーの確認に加えて、HRTはチームのオペレーション人事も発表。既報のとおり元ブラックファルコン代表のショーン・ポール・ブレスリンを監督職に招聘するとともに、元ブラックファルコン・シニアスタッフのマービン・ワグナーとルノー・デュフォーをそれぞれHRTのテクニカルディレクター、チーフエンジニアとして呼び寄せたことを明かした。
「新しいチャレンジをとても楽しみにしている。モータースポーツに関わっていた間に、いつか自分のチームを作りたいと考えるようになった」と語ったハウプト。
「それには多くの人の献身と、それにより大きな責任が伴うことを僕は知っている。しかし、僕の周りにはそうそうたるメンバーやトップに立つ人たちがいるので、HRTを設立することが正しい決定だと確信しているんだ」
「特にいま、スポーツイベントの開催が困難な時期に物事が続いていること、モータースポーツの魅力を信じ続けていることを示したかったんだ」
「HRTというチームがあれば、GT3レーシングのトップチームの中ですぐに自分の場所を見つけることができると信じている」
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