ノリス、“スポーツマンシップに反する行為”によるペナルティに困惑「何も間違ったことはしていない」/F1第9戦
マクラーレンのランド・ノリスは、なぜ自分がF1第9戦カナダGPでの“スポーツマンシップに反する行為”によって5秒ペナルティを受けたのか理解できていないと認めた。このペナルティによって彼はポイントフィニッシュを逃した。
スチュワードは、12周目のジョージ・ラッセル(メルセデス)のクラッシュで導入されたセーフティカーの後ろで、ノリスがどのように減速したか調査を行った。その結果、ノリスは追い越しが禁じられているセーフティカー導入中に、後続車を抑える形で減速したと見なされた。
スチュワードは声明のなかで、ターン10から13の区間でノリスとチームメイトのオスカー・ピアストリの間には時速50kmの差があったと指摘し、FIAの国際競技規則第12条2.1に言及した。それは「競技における公正の原則の侵害、スポーツマンシップに反する行動、またはスポーツ倫理に反する方法で競技結果に影響を与える試み」に関するものだった。
しかしレース終了後にジル・ビルヌーブ・サーキットのパドックでメディアに話をしていたノリスにとって、それは寝耳に水だった。
「僕は何も間違ったことはしていないと思う」
「チームは僕に何も言わなかった。何についてのペナルティか見当もつかない」
「3秒ほど前にピットに戻るよう言われただけだ。その時までは全開で走っていたので、意味がわからなかった」
「VSC中に減速することはよくあることだ。今日ペナルティを受けるというのなら、この3年間もペナルティを受けたはずだし、他のみんなも同じはずだ!」
ノリスは、アルピーヌのエステバン・オコンと最後まで熾烈なバトルを繰り広げ、レースを9位でフィニッシュした。しかし、この5秒ペナルティの影響は大きく、得点圏外に脱落してしまった。
「ランドは9位でフィニッシュラインを通過したが、5秒ペナルティを科されて13位まで順位を落とした。不運なことだ」とチーム代表のアンドレア・ステラは語った。
「カナダをノーポイントで去るのは残念だ。レース終盤では中団のなかで非常に高い競争力を発揮していたのだ」
「今回は僕にとって今年最高のレースだったと言える」とノリスは同意した。「今日は今年最高のオーバーテイクのひとつを決めたよ。素晴らしいレースだった」
「僕のオーバーテイクはすべてヘアピンで行った。ブレーキングに自信を持てていた。ペースもよかった。素晴らしいとまでは言わないけれど、アルファとアルピーヌを抑えるには十分だったし、少なくとも彼らとレースをするチャンスがあった」
「序盤に順位を落としたのは少々不運だったが、それを除けば満足だ。コースでポイントを争えるのはいいものだ。タイヤのデグラデーションとオーバーテイクの点では難しいレースだったが、最大限の結果を出せたと思う」
ノリスのチームメイトであるオスカー・ピアストリにとっても手堅いレースとなったが、彼もまた日曜日にはポイントに手が届かなかった。
「ポイントまであとひとつだったのは残念だ。第1スティントはとてもよかった。その後はまったくペースが出ず、タイヤの寿命もなかった」
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