大谷翔平のオールスター選出は当確、ファンの注目はHRダービー出場なるか
メジャートップの24本塁打を放つ大谷は、HRダービーに出場するのか(C)Getty Images
メジャーリーグオールスターのファン投票中間発表は6月13日に公開され、エンゼルス・大谷翔平はDH部門のトップで、ア・リーグ最多の92万4182票を集めた。6月はアーチ量産で本塁打、打点の2冠を走り、選手には「当確」印を打ってよさそうだ。一方でファンの興味は、オールスターの前日恒例となっているホームランダービーに大谷が出場するのか否かに移ってきている。
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2021年はホームランダービーに初出場。1回戦でフアン・ソト(ナショナルズ)に敗れたが、優勝オッズは一番人気に推された。翌2022年はメジャーリーグ機構から出場を催促されたが、これを固辞。出場辞退したことが物議を醸した。
伏線があった。近年のホームランダービーは優勝賞金が2019年から100万ドル(約1億4000万円)と大幅に増額されたが、それに伴いショーアップ化が進んだ。以前よりも選手のスイング数が増えて、その負担を重く見る向きもある。
大谷は2021年にはソトと2度の延長戦を繰り広げ、計71回のフルスイング。汗だくですっかり肩で息をしていた。後半戦はその影響からか、スイングを崩し前半戦でみせた量産には至らず。結果的にウラジーミル・ゲレロJr(ブルージェイズ)、サルバトール・ペレス(ロイヤルズ)に及ばず、一時は確実視されていた本塁打王を逃す結果となった。
実際に「スイングを崩す」という理由から、ホームランダービー出場を拒否するスラッガーは数多い。昨年も大谷だけでなく、アーロン・ジャッジ(ヤンキース)を筆頭に、ゲレロやラファエル・ディバース(レッドソックス)ら多くの大砲が出場辞退した。ジャッジは2017年にホームランダービーで優勝。だが、そのシーズンの後半戦にスイングが大振りになり成績を大きく落とした。それ以来、一度も出場していない。
メジャーリーグ公式サイトでは先日、全30球団のホームランダービー注目選手たちを特集した。エンゼルスからは当然大谷が選ばれた。18日までに両リーグ単独トップの24本塁打。シーズン50発ペース以上で飛ばしており、その出場可否への注目はこれまで以上に高まっている。
そんな中、昨年は出場辞退したムーキー・ベッツ(ドジャース)は19日、もしオールスターチームに選ばれた場合には、ホームランダービーにも出場する考えを表明した。今季はここまでナ・リーグ6位タイの17本塁打。通算230本塁打を誇るWBC米国代表の一人だ。実績十分なスラッガーの1か月近く早い態度表明は、他の選手たちの意思決定にも影響を及ぼす可能性はある。
大谷が出場するとなれば、オールスター本戦以上に注目されるのは必至。決断の行方から目が離せない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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