交流戦の悪夢、阪神・湯浅京己のサヨナラ被弾は「防ぎようがあった」と球団OBが苦言
阪神の覇権奪還には湯浅の力が不可欠。早い段階での復活に期待したいところだ(C)Getty Images
交流戦で失速した阪神。その中でも阪神ファンの中では悪夢となっている試合がある。それは6月8日の楽天戦だ。4-3とリードして迎えた9回に湯浅京己が登板。連続四球を与えて一、二塁のピンチを招くも2アウトまでこぎつける。あと1人という場面で小深田大翔に投じた初球のストレートをライトスタンドに運ばれ、サヨナラ負けを喫した。
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打たれた湯浅ばかりを責めるのも酷であり、実際にリードしていた梅野隆太郎に違和感を示す野球解説者も少なくない。現役時代に阪神や日本ハムで活躍した下柳剛氏は自身のYouTubeチャンネルで、この試合の9回についてコメントした。
まず「レフトからライトに風が吹いてて、引っ張られたらホームランになる可能性が上がる」と状況を振り返ると、ホームランを打たれることが一番やってはいけないシチュエーションであると話し、「守備は後ろに下がってた。『同点だったらしょうがない』『逆転はさせたくない』っていう守備」とベンチも逆転は許さないポジショニングを敷いていたという。
そんな中、「ホームラン(を打たれて)もアウトコースに投げたり、変化球の投げミスとかならしょうがない」「あそこでインコースの引っ張り込める球を初球でいきなり要求したのはどうなのかな」と違和感を口にする。左打者の小深田が打席に立っており、風もライト方向に流れているため、アウトコース中心の配球が鉄則。初球からインコースに要求したことはミスであり、「防ぎようがあったんじゃないのかな」「もったいない試合だったという感じがします」と語った。
続けて、「リードに正解はないけど間違いはある。あの1球だけは絶対に投げさせちゃいけない1球だった」と梅野のリードに苦言を呈した。梅野には梅野なりの考えがあったのかもしれない。ただ、ホームランが許されない状況で初球からインコースを要求したことを考えると、ベンチとの意思疎通が取れていなかった可能性もある。もったいない試合は無くしていきたいところだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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