「真っ直ぐの威力はすごかった」虎の“守護神”に成長した湯浅京己 元阪神投手コーチが語る大ブレイクの「秘密」

2023年4月8日(土)19時40分 ココカラネクスト

WBCでも快投した湯浅。阪神でも絶大な存在感を放っている。(C)Getty Images

 4月8日、阪神の湯浅京己は1点リードの最終回に登板。先頭のヤクルト・山田哲人に四球を与えるも、後続の打者をしっかりと抑え、今季3セーブ目を記録した。

 2018年に阪神に入団した湯浅は度重なる故障で苦しんでいたが、昨季に大ブレイクを果たした。開幕からリリーフとして積極的に起用され、期待に応え続けると、59試合に登板し、45ホールド、防御率1・09をマーク。「8回の男」として、絶対的な地位を築いた。

【関連記事】原巨人 3連敗で借金生活 第二の坂本化が心配される「選手の名前」

 また、湯浅は3月に行われたWBCに侍ジャパンの一員として出場。初戦の中国戦では8回に3番手として登板すると、相手打線を3者連続三振に打ち取った。また、準決勝でも登板し、最少失点に抑える投球で世界一に貢献した。

 今季から阪神の指揮を執る岡田彰布監督は、虎の「新守護神」にWBCで大舞台を経験した湯浅を指名。開幕から無失点投球を続け、チームの好スタートに貢献している。

 そんな湯浅の大ブレイクの秘訣は何だったのか。昨季まで阪神の投手コーチを務めた金村曉氏が、YouTubeチャンネル「プロ野球OBクラブチャンネル」に出演し、今季から阪神の守護神を任される湯浅について言及した。

 金村氏は「すごく思い入れがありますね。過去3年間は怪我ばっかりだったんですけど、持っている能力は良くて、何とかしてあげたいという気持ちでした」と、教え子について話した。

 1軍デビューを果たした時については「元々、ストレートの威力はすごかったです。一昨年は1軍で3試合投げたんですけど、出るたびに打たれて、ボールが暴れまくっていました」と話し、当時は制球面が課題だったことを明かした。

 また、金村氏は「コントロールをよくするためにリリースポイントを一定にさせる練習をしました。何をするかというと、5割で投げるということです。練習終わりにブルペンに入れて、毎日5割で投げさせたんです。そうしたら、彼の場合5割で投げた球もすごくて、捕手の手前で伸びるようなボールでした。その感覚を覚えてもらうようにしました」と、制球力向上へ向けて、二人三脚で特訓をしたエピソードを語った。

 金村氏は「今年はクローザーになると思うんですけど、大事な年になると思います」と話したように、今季の湯浅は虎の「絶対的守護神」の地位を築くはずだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

ココカラネクスト

「湯浅京己」をもっと詳しく

タグ

「湯浅京己」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ