信頼を高める圧巻の101球 菊池雄星の快投にブルージェイズ地元紙も興奮「求めていたのは、まさにこれだ」
文字通りの熱投で7勝目を挙げた菊池。メジャーで自信を深める左腕への期待は日増しに強まっている(C)Getty Images
渡米4年目を迎えた左腕が好調を維持している。
現地6月25日に行なわれたアスレティックス戦に菊池雄星(ブルージェイズ)が先発登板。7回(101球)を投げて被安打2、8奪三振、1失点と好投。チームも12対1と大勝してメジャーリーグでは自己最多タイとなる7勝目(2敗)を挙げた。
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今季初となる7回を投げ切った。キレのあるストレートと6月に入ってから多投しているカーブを織り交ぜ、相手打線に的を絞らせなかった菊池は、3回をパーフェクトに抑える上々の滑り出しを見せると、その後も危なげなく好投。6回に9番のトニー・ケンプに初球を弾かれソロ本塁打を浴びたが、後続は3人でピシャリ。今季5度目のQS(クオリティースタート)も達成し、先発投手としてゲームを作った。
試合後にMLB公式サイトなど取材を受け、「ブルージェイズに来てから7回を投げられていなかったのでうれしい」と充実感をうかがわせた菊池。今季は16先発で7勝を挙げ、WHIP1.23と先発ローテーションの一角として責務を果たしていると言っていい32歳の左腕には、指揮官も賛辞を惜しまない。ジョン・シュナイダー監督は「今のキクチは何も恐れていない」と昨年からの成長を語った。
「昨シーズンの彼だったらカウント2-0になると、少し緊張して、悪い方向に行くことも少なくなかった。だけど、今は正反対だ。キクチはどんなカウントでも安心して投げることができている。今日も3-0からカーブを投げて相手を驚かせていたね。今は自分の投球が良い状態だと認識できているし、本当に自信を持っているね」
シーズンが進み、より自信も深めている。そんなベテラン左腕には地元メディアも厚い信頼を寄せている。地元紙『Tronto Sun』は「ユウセイ・キクチがいなければ、このチームはどうなっていただろうか?」と指摘。若手エースであるアレック・マノーアの不振による先発投手陣の戦力ダウンを食い止める役割を菊池が担っているとした。
「キクチは4万1069人の観衆の前で、シアトル・マリナーズ時代の2021年8月以来となる7回完投を達成した。人手不足の先発ローテーションと、ガス欠状態のブルペンにとって、ジョン・シュナイダー監督ら首脳陣が求めていたのは、まさにこれだった。大黒柱のケビン・ガウスマンほどの派手さはないが、この左腕はチームの生命線となっている」
難敵揃いのアメリカン・リーグ東地区で上位進出を狙うブルージェイズ。勝負の夏場を迎えるうえで、菊池の活躍は重要なカギとなりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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