メルセデスF1、マシンカラーリングの変更に伴いドライバーのレーシングスーツもブラックに新調
7月2日(木)、メルセデス-AMG・ペトロナス・モータースポーツは、2020年シーズンにおいてルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスが着用するブラックのレーシングスーツを発表した。
メルセデスは、あらゆる形態の人種差別と不平等への反対や、チームやF1の多様性の向上を表明し、2020年シーズン型マシン『W11』のカラーリングをシルバーからブラックへと変更している。
またF1では不平等や人種差別への反対運動、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)などの重要な問題に取り組むための『#WeRaceAsOne』キャンペーンが始まっており、W11のミラーには『#WeRaceAsOne』のロゴが掲げられている。
チーム代表を務めるトト・ウォルフは、チームのプレスリリースにおいて、人種差別はF1にふさわしくないと断言し、前向きな行動をとると述べた。
「我々の社会やスポーツ、チームにおいて、人種差別や差別はふさわしくない」
「しかし、もし我々が沈黙を貫くというのであれば、正しい信念と正しい考え方を持つことは十分なものではない。我々は自分たち声とグローバルなプラットフォームを使って、敬意と平等のために声を上げていきたい」
「我々シルバーアローは、チームとスポーツの多様性を高めるという私たちの誓約を示すため、2020年のシーズンを通してブラックのマシンでレースを戦う。この分野での弱点やまだまだ進まなければならないということを恥じることなく、前向きに行動することを公言する」
またF1において唯一の黒人ドライバーであるルイス・ハミルトンは、“団結して立ち上がることが重要”だと主張している。
「あなたがひとりの個人、あるいはひとつのブランドや会社であろうと、そうでなかろうと、平等性と包摂性を確実なものにしようと本当に意味のある変化を起こすために、この機会を利用して自分たち自身を教育することは、非常に重要なことだ」
「自分の人生において、僕は人種差別を経験したことがあるし、家族や友人が人種差別を受けているのを見たこともある。僕が変化を訴えるときは、心から話している。チームとして僕たちに達成できることに関して、僕の願いをトトに話したとき、団結して立ち上がることが重要だと言ったんだ」
「僕の経験や情熱を理解し、耳を傾け、話をしてくれたことについて、そしてビジネスとして変化し、改善してくという重要な誓いをしてくれたことについて、僕はトトやメルセデスにとても感謝している」
「僕たちはスポーツを超えた遺産を残したい。もし僕らがリーダーとなって、自分たちのビジネスのなかにより多様性を持つことができたら、このような力強いメッセージを発信し、どうやって変化を実現させるのかという対話を始めるための自信を与えることができるだろう」
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