【角田裕毅F1第10戦密着】ガスリーより速いペースで走行。イン側に飛び込むも接触&スピン「ほとんど僕に責任がある」
今年のF1イギリスGPは、スタート直後に多重クラッシュが発生。角田裕毅(アルファタウリ)もその多重クラッシュに巻き込まれたひとりだった。
「あまりスタートがよくなくて、そのあと前方で混乱があったと思ったら、1コーナーでいきなり目の前にクルマが横向きになって現れて、どうすることもできなかったです。ある意味、フロントウイングを失っただけで、幸いだったかなと思います」
直後に赤旗が出され、フロントウイングを交換して、赤旗後のレースに参加した角田。前方にいたクルマが数台リタイアしていたこともあって、2度目のスタートポジションは11番手。スタートではバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)とニコラス・ラティフィ(ウイリアムズ)をかわして、いきなり9番手でレースを再開させた。
その後、ひとつポジションを落として8番手を走行していたチームメイトのピエール・ガスリーとのバトルが始まった。アルファタウリは土曜日に2台でセットアップを分けていた。ガスリーはウエット寄りだったのに対して、角田はドライ寄り。雨の予選ではガスリーが角田を上回っていたが、日曜日は晴れ。ドライコンディションでは角田のほうが速かった。
そんななか、11周目の3コーナーで角田がガスリーのインに飛び込んだが、直後に角田がスピン。2台は接触してしまう。
「僕の方が明らかにペースがよくて、その前からバトルしていたんですけど、いま思えば、まだチャンスはあったと思うのですが、正直もう少しスペースを空けておいてほしかった。相手もレースをしているいて、簡単にスペースを空けるわけはないので、そういうところを次からは気をつけてオーバーテイクを仕掛けたいと思います」
スピンしたのはガスリーがインを閉めてきたからなのだろうか?
「そうですね、スピンしないと完全にTボーンになっていました」
スピンして接触していなければ、今日はポイントを獲れていたのだろうか。
「はい、獲れていたと思います」
ポイント圏内を走行していながらミスによってリタイアしたカナダGPでは、角田はレース後にチームに謝罪していた。
「ほとんど僕に責任があるので、今日も謝罪しました」
その後、レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表はマックス・フェルスタッペンがフロアを壊して首位から陥落した原因について、「アルファタウリの接触によって落ちていた破片を拾った」と説明。角田にとっては、あまりにも痛すぎる接触となった。
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