「私たちを悪者にした」加藤未唯の失格騒動に怒りの反発!ブズコワが母国メディアで嘆き「すべてを引き起こし、敵に回した」
加藤の全仏オープンでの騒動については沈黙を保ってきたブズコワ。しかし、彼女はついに心の内を明かした。(C)Getty Images
いまだ余波が続いているテニスの4大大会「全仏オープン」の女子ダブルスでの失格騒動。世界中で物議を醸した一件において大バッシングに晒された選手が怒り心頭で思いの丈をぶちまけている。
【動画】波紋を広げた加藤の失格騒動。 ブズコワが嘆いた物議を醸したボール直撃の瞬間をチェック
事の発端となったのは、現地6月4日、全仏オープンの女子ダブルス3回戦での出来事だ。アルディラ・スーチャディ(インドネシア)とペアを組んだ日本の加藤未唯(ザイマックス)は、サラ・ソリベストルモ/マリー・ブズコワ(スペイン/チェコ)のペアと対戦。その試合中だった。加藤が何気なく打ち返した打球がボールガールの頭部を直撃し、ショックのあまりに少女が号泣してしまったのだ。
この時、まず主審は加藤に「警告」を宣告したのだが、これに対戦ペアが猛反発。結局、スーパーバイザーも介入した協議の結果、29歳の日本人は失格に。試合も中止となり、ソリベストルモとブズコワの勝利が確定した。
ダブルスの賞金没収とツアーポイントの剥奪も下された加藤への処分を決めた大会側は痛烈な非難を浴びた。だが、それに負けないほどのバッシングを受けたのが、スポーツマンシップに欠けるとされたボウズコワとソリベストルモのふたりだった。
主審に対して執拗な抗議をしながら、協議中に笑みを浮かべた両者のSNSには壮絶な誹謗中傷が殺到。ともに一時的ながらアカウントの封鎖に追い込まれる事態に至った。
そうした現状にブズコワが苛立ちを露わにした。母国メディア『iDNES』の取材に応じた24歳は、「彼女はすべてを引き起こしていたし、私たちを敵に回した。彼女は私たちを悪者にしたんです」と、騒動時における加藤の言動を回想。過去の対戦でも「ずっと怒ってラケットを投げていた」と主張した。
「私たちはオーストラリアでプレーしていましたが、そこでも似たような感じだった。彼女は何かあると問題を起こしていた。多くの選手が、彼女の振る舞いを知っていると言っていた。『彼女にあんなことが起きても驚かない』ってね」
さらに「残念ながら、失格以外にはなり得なかった」と吐き出したブズコワは、試合後に加藤に「今日の試合は残念に思う」と記したというメッセージについても、次のように語っている。
「私は彼女に同情し、励まそうと思って、試合後に『残念に思う』とメッセージを送った。でも、彼女からの返信はなかったんです」
加藤が下された一連の裁定について「誰かがあんな形でボールを打てば、その結果は考える必要がある」と語ったブズコワ。現在、開催中のウインブルドンでも女子ダブルスで対決する可能性がある両者だけに、今後の言動は注目を集めそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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