トレードならヤンキース、オフにFA争奪戦ならドジャース?!米大手メディアが示した大谷の現在地
エンゼルスがプレーオフ進出の可能性を残せば、少なくとも今季中の大谷の移籍はなさそだが…(C)Getty Images
後半戦開幕前夜の米球界でエンゼルス・大谷翔平の去就を巡って東西2つの名門球団の名前が躍った。ヤンキースとドジャースである。
スポーツ専門局『ESPN』の看板記者であるバスター・オルニー氏は、今月いっぱいのトレード期限が迫る中、「トレードでの大谷獲得に最も積極的なのはヤンキースだ」と断言した。
【動画】敵地シアトルで沸き起こった異例のチャント 大谷翔平への大合唱をチェック
チームは前半戦を終えて49勝42敗の勝率・538。決して悪い数字ではないのだが、今季のア・リーグ東地区は全5チームが貯金生活で折り返し、ヤンキースは地区4位。最下位のレッドソックスは48勝43敗で、ゲーム差は1しかない。ポストシーズン進出を確たるものとし、2009年以来遠ざかるワールドチャンピオンの座を目指すためにも、投打二刀流の大谷はうってつけの存在だ。
主砲のアーロン・ジャッジは足首のじん帯断裂で長期離脱中。復帰への道筋は不透明なままだ。多額の契約金を残しながら不振で解雇した外野手のアーロン・ヒックスは、移籍先のオリオールズで復活を遂げる皮肉も。投手陣はオールスターゲームで先発したゲリット・コールに続く2番手が不在だ。6月に完全試合を達成したドミンゴ・ヘルマンも5勝止まりで、防御率4点台。元エースのルイス・セベリーノも1勝、防御率7点台と低迷している。実際に大谷は喉から手が出るほど欲しい人材だろう。
一方で『ロサンゼルス・タイムズ』紙のホルヘ・カスティーヨ記者は「このオフに待つ大谷争奪戦のフロントランナーはドジャースだろう」という。複数の球団幹部への取材を重ねたところ、多くが「ドジャース有利」との見解を示したようだ。ドジャースは昨オフ、FA市場で大物選手の獲得を見送り、元レッドソックスのJ・D・マルティネスらを獲得した。年齢的にベテランで年俸を抑えながら単年契約にとどめる補強で、総額6億ドル(約828億円)とも言われている大谷獲得に向けて備えていたと多くの関係者が見ている。
ドジャースは球団スカウトや幹部らが、花巻東時代から密着マーク。スカウティングを重ねてきた。日本ハムからの移籍時にはナ・リーグにDH制がないことが障壁となったが、現在はナ・リーグでもDH制が採用されている。また、エンゼルスと距離的に近く生活基盤を変える必要がないことなどから、ドジャース有利と関係者が判断する要素は数多い。
米国でも有力なメディアから示された方向性。現状で今夏のトレードでの放出はないとの見方が強いが、一方でチーム再建のためにも若手有望株という見返りが得られるトレード交渉を今からでもオープンにすべきと訴える関係者は多い。
今夏に電撃トレードがあるならヤンキース、オフにFAとなって争奪戦ならばドジャース有利、という図式か。ストーブリーグにはまだ遠い真夏のオールスターブレークに、全米は早くも大谷の去就の話題でもちきりだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
Copyright © CoCoKARAnext All Rights Reserved.
「トレード」をもっと詳しく
「トレード」のニュース
-
仁志敏久氏 今だから話せるトレード裏話「原さんも清武さんも...」激動の06年を振り返る5月16日7時5分
-
3銘柄取扱い開始記念キャンペーンのお知らせ5月15日19時16分
-
SBI VCトレードの口座をお持ちのお客さま限定!暗号資産・ブロックチェーン専門レポート「HashHub Research」を無料提供開始5月14日18時46分
-
「メッツが絶対に興味を持つ選手」契約最終年の菊池雄星に今夏トレードの可能性も!? 米メディアがメッツ補強に「現実的な候補」と主張5月14日16時0分
-
兼松、「TradeWaltz(R)︎」活用により、輸入関係書類の保管を全面電子化〜電子保管に関するオンラインセミナーも開催予定〜5月14日12時16分
-
貿易情報連携プラットフォーム「TradeWaltz(R)︎」活用により兼松株式会社が輸入関係書類の保管を全面電子化5月14日12時16分
-
アプトス(APT)、ヘデラ(HBAR)、ジパングコイン(ZPG)取扱い開始のお知らせ5月13日17時16分
-
開幕から1か月半、危機的状況の西武で緊急トレードの可能性は? 球界OBから注目される「右の大砲」の存在5月11日12時3分
-
国際フェアトレード認証製品を使用したメニューをコーヒー付きプランで販売5月10日17時16分
-
アジア最大級のワークプレイストレードショー「オルガテック東京 2024」に出展5月10日12時46分
スポーツニュースランキング
-
1井上尚弥に止まぬ特大評価 リング誌の“ウシク1位”にメキシコ名伯楽が異論「イノウエはあまり騒がない。それでも十分偉大」 ココカラネクスト
-
2大谷翔平が“史上5人目の快挙”へ! 第1打席に左前打で4試合連続安打 打率「.350」維持なら歴史的記録を達成 ココカラネクスト
-
3米メディアが選ぶ最高の日本人野球選手トップ10 6位が「道を切り開いた」野茂英雄...大谷翔平は?イチローは?王貞治は? J-CASTニュース
-
4伝説のサブマリン、大谷翔平と対戦したらどう攻める?「シンカー投げたらバカスカ打たれる」理由は... スポーツニッポン
-
5批判殺到!どこ投げてんだよ…! 大谷翔平、まさかの盗塁で“異変”が起きた…!? 相手捕手のリアクションがヤバすぎる 「古田さんも思わず苦笑」「さすがに無謀w」 ABEMA TIMES