F1、新規則でチーム間のパフォーマンス差を0.2秒に縮めることを目指す。ドライバーエイドの削減も検討
F1は2021年に導入する新レギュレーションの目標のひとつに、レースの質の向上を挙げている。チーム間の競争力の格差を縮め、ドライバーの力がより重要になるようなシリーズにするための規則変更が検討されている。
17日、F1は、10月末までに確定する予定の新レギュレーションのコアとなる4つの原則として、「よりレースをしやすいマシン」「より競争が激しいグリッド」「あっと言わせるマシン」「経済的に実現可能な選手権」を挙げ、それぞれについてのビジョンを明かした。
そのなかの、「より競争が激しいグリッド」に関し、F1はチーム間の格差を縮めることを目指しているといい、F1のモータースポーツ担当マネージングディレクターであるロス・ブラウンは、イギリスGPではメルセデスのバルテリ・ボッタスのポールポジションタイムと最下位だったウイリアムズのロバート・クビサのタイム差は3秒以上あり、これは大きすぎると主張した。
「現在、優勝する力があるチームは3チームだけだ。しかし2年後、F1は改善に向かって進み、資金力がトップクラスでなくても優れたチームであれば、上位チームを大いに悩ませることができるようになる。それを我々は目指している。シャルル・ルクレール、あるいはマックス・フェルスタッペンを中団チームで走らせれば、違いを生み出せるようにしたい。現時点ではそうはならない」とブラウンは語った。
そのためのプランのひとつは、ひとつのチームが“特効薬”を見つけ出して圧倒的優位に立つことを防ぐような、極めて明確化された空力規則の導入であるとブラウンは言う。また、F1は、参戦コストを抑える目的で、いくつかのパーツの標準化も検討している。
「今まで得ていた自由度を考えれば、(チームの空力担当者にとっては)フラストレーションがたまる状況になるだろう」とブラウン。
「だが、全員が同じレギュレーションのもとで戦う。『他の誰よりもいい仕事をしよう。他とのタイム差は2秒にはならないが、0.2秒速くなろう』というアプローチを彼らが取るなら、それが我々がF1に望んでいることだ」
競争をより激しくするという項目のなかにおいては、他にドライバーエイドの一部を取り除くことを検討中であることも明らかにされた。また、マシンからピットへのテレメトリーの制限についても調査が行われているという。
また、レース中の問題、たとえばオーバーヒート、タイヤウェアなどについて、ドライバーがレースエンジニアから指示を受けるのではなく、ドライバー主導で問題に対応しなければならない状況にすることも検討されている。
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