宮市亮を12年前に「フェンス越しで見ていた」選手とは? 3冠シティの一員となったかつての“後輩”と再会へ
サッカーキング2023年7月22日(土)22時34分
[写真]=Getty Images
横浜F・マリノスは23日に『明治安田Jリーグワールドチャレンジ2023』でマンチェスター・Cと対戦する。
新シーズン開幕に向けて始動したばかりのシティにとっては、プレシーズン最初の試合だ。しかし、マリノスに所属するFW宮市亮は自らの経験をもとに「彼らはただの試合とは考えていないと思う」と指摘する。アーセナルの一員としてアジアツアーで来日し、プレシーズンマッチを戦った経験を持つ宮市は「結局、試合に入ったらみんな真剣にやります。100%を出そうとしますし、アピールしようとする。気候など(難しいことは)いろいろあると思いますけど、彼らも素晴らしい戦いをしてくれると思います」とシティのハイパフォーマンスに期待を寄せた。
イングランドやドイツなどで長くプレーしてきた宮市にとっては、かつてピッチ上で戦った選手たちとの再会の場にもなる。ザンクト・パウリ時代には当時アルミニア・ビーレフェルトに所属していた現シティのGKシュテファン・オルテガ・モレノからゴールを奪ったこともある。また、アーセナルではリーグカップのチェルシー戦で当時22歳のケヴィン・デ・ブライネとも対戦。2011-12シーズンのリザーブリーグでは、アストン・ヴィラでトップチームデビュー前だった17歳のジャック・グリーリッシュとも同じピッチに立っていた。
トッテナムで駆け出しだった頃のカイル・ウォーカーとは、ボルトン時代に2度対戦している。当時19歳だった宮市は「僕は当時右サイドでやることが多かったので、彼が右サイドバックにいて、対面でやることはなかったですけど思い出には残っています」と語るが、実は同サイドでマッチアップしたこともある。FAカップ6回戦のトッテナム戦に先発出場した宮市は、相手の右サイドバックだったウォーカーと対峙。試合には1-3で敗れてしまったが、貴重な経験を積んだ。当時21歳のウォーカーには「ガチムチで足が速くて、今のまま」な印象を持っていたという。
対戦相手ではなく同じ時期に同じクラブに所属していた選手も、現在シティに在籍している。それはオランダ代表のネイサン・アケだ。宮市は18歳で渡欧してすぐアーセナルからフェイエノールトのトップチームに期限付き移籍し、2010-11シーズンの後半をオランダ1部リーグで過ごした。その時、フェイエノールトのU-17チームに在籍していたのが16歳になったばかりのアケだった。宮市は「アケは僕がフェイエノールトにいた時にユースチームにいて、トップチームをフェンス越しに見ていた」と明かす。2010-11シーズン終了後、宮市はレンタル元のアーセナルに復帰。一方のアケはフェイエノールトでトップチームデビューを飾る前にチェルシーへ引き抜かれ、イングランドに渡った。「彼はトップチームに上がらず、そのままチェルシーに行っちゃいましたから、もっともっと上を見ていたのかなと思います。対戦できるのが本当に楽しみです」とトリコロールの背番号23は再会を心待ちにしている。
「僕もアーセナルに戻って、(アケと)リザーブリーグで試合をすることもあったので、その時にチラッとしゃべりました。彼は今、オランダ代表になっていますし、会えるのが楽しみですね。10年くらい前なので、彼が覚えているかわからないですけど……」
やはりアケが短期間ながらフェイエノールトのトップチームで躍動した“リオ”を覚えているのかは気になるところ。そこで23日に行われた公式記者会見に登場した本人に、宮市のことを覚えているか尋ねてみた。あれから12年を経てシティの主力へと成長したオランダ代表DFの答えはこうだ。
「彼が僕のことを覚えていてくれて嬉しい。フェイエノールトにいたのはかなり前のことだから、名前を聞いてすぐに思い出すことはできないけど、顔を見れば思い出すと思う。彼に会えることを楽しみにしているよ」
残念ながらアケは宮市のことを忘れてしまっている様子。ならば、トリコロールの韋駄天には後輩の記憶の引き出しをこじ開けるくらいのパフォーマンスを期待したい。いつも通りのスピードと突破力を見せつけることで、アケはかつてフェンス越しに憧れたその姿を思い出すはずだ。宮市は19日に行われたセルティックとの親善試合に途中出場し、2得点を挙げる活躍で6-4での逆転勝利に大きく貢献した。右ひざ前十字靭帯断裂の大怪我から復帰後最長の45分間プレーし、好感触も得ている。
「個人的な思いもありますけど、まずはチームとしてこの(シティ戦の)機会はすごく重要。僕らがチームとして何ができるか。チームがやるべきことにフォーカスしてやっていきたい」とは言うが、今こそ完全復活の時。宮市が圧倒的な個の力を見せつければ、マリノスは4年越しのシティ戦勝利に大きく近づくことができるだろう。
取材・文=舩木渉
新シーズン開幕に向けて始動したばかりのシティにとっては、プレシーズン最初の試合だ。しかし、マリノスに所属するFW宮市亮は自らの経験をもとに「彼らはただの試合とは考えていないと思う」と指摘する。アーセナルの一員としてアジアツアーで来日し、プレシーズンマッチを戦った経験を持つ宮市は「結局、試合に入ったらみんな真剣にやります。100%を出そうとしますし、アピールしようとする。気候など(難しいことは)いろいろあると思いますけど、彼らも素晴らしい戦いをしてくれると思います」とシティのハイパフォーマンスに期待を寄せた。
イングランドやドイツなどで長くプレーしてきた宮市にとっては、かつてピッチ上で戦った選手たちとの再会の場にもなる。ザンクト・パウリ時代には当時アルミニア・ビーレフェルトに所属していた現シティのGKシュテファン・オルテガ・モレノからゴールを奪ったこともある。また、アーセナルではリーグカップのチェルシー戦で当時22歳のケヴィン・デ・ブライネとも対戦。2011-12シーズンのリザーブリーグでは、アストン・ヴィラでトップチームデビュー前だった17歳のジャック・グリーリッシュとも同じピッチに立っていた。
トッテナムで駆け出しだった頃のカイル・ウォーカーとは、ボルトン時代に2度対戦している。当時19歳だった宮市は「僕は当時右サイドでやることが多かったので、彼が右サイドバックにいて、対面でやることはなかったですけど思い出には残っています」と語るが、実は同サイドでマッチアップしたこともある。FAカップ6回戦のトッテナム戦に先発出場した宮市は、相手の右サイドバックだったウォーカーと対峙。試合には1-3で敗れてしまったが、貴重な経験を積んだ。当時21歳のウォーカーには「ガチムチで足が速くて、今のまま」な印象を持っていたという。
対戦相手ではなく同じ時期に同じクラブに所属していた選手も、現在シティに在籍している。それはオランダ代表のネイサン・アケだ。宮市は18歳で渡欧してすぐアーセナルからフェイエノールトのトップチームに期限付き移籍し、2010-11シーズンの後半をオランダ1部リーグで過ごした。その時、フェイエノールトのU-17チームに在籍していたのが16歳になったばかりのアケだった。宮市は「アケは僕がフェイエノールトにいた時にユースチームにいて、トップチームをフェンス越しに見ていた」と明かす。2010-11シーズン終了後、宮市はレンタル元のアーセナルに復帰。一方のアケはフェイエノールトでトップチームデビューを飾る前にチェルシーへ引き抜かれ、イングランドに渡った。「彼はトップチームに上がらず、そのままチェルシーに行っちゃいましたから、もっともっと上を見ていたのかなと思います。対戦できるのが本当に楽しみです」とトリコロールの背番号23は再会を心待ちにしている。
「僕もアーセナルに戻って、(アケと)リザーブリーグで試合をすることもあったので、その時にチラッとしゃべりました。彼は今、オランダ代表になっていますし、会えるのが楽しみですね。10年くらい前なので、彼が覚えているかわからないですけど……」
やはりアケが短期間ながらフェイエノールトのトップチームで躍動した“リオ”を覚えているのかは気になるところ。そこで23日に行われた公式記者会見に登場した本人に、宮市のことを覚えているか尋ねてみた。あれから12年を経てシティの主力へと成長したオランダ代表DFの答えはこうだ。
「彼が僕のことを覚えていてくれて嬉しい。フェイエノールトにいたのはかなり前のことだから、名前を聞いてすぐに思い出すことはできないけど、顔を見れば思い出すと思う。彼に会えることを楽しみにしているよ」
残念ながらアケは宮市のことを忘れてしまっている様子。ならば、トリコロールの韋駄天には後輩の記憶の引き出しをこじ開けるくらいのパフォーマンスを期待したい。いつも通りのスピードと突破力を見せつけることで、アケはかつてフェンス越しに憧れたその姿を思い出すはずだ。宮市は19日に行われたセルティックとの親善試合に途中出場し、2得点を挙げる活躍で6-4での逆転勝利に大きく貢献した。右ひざ前十字靭帯断裂の大怪我から復帰後最長の45分間プレーし、好感触も得ている。
「個人的な思いもありますけど、まずはチームとしてこの(シティ戦の)機会はすごく重要。僕らがチームとして何ができるか。チームがやるべきことにフォーカスしてやっていきたい」とは言うが、今こそ完全復活の時。宮市が圧倒的な個の力を見せつければ、マリノスは4年越しのシティ戦勝利に大きく近づくことができるだろう。
取材・文=舩木渉
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