アウディとのタッグで2005年ル・マン24時間を制したチャンピオン・レーシング創設者が事故死
2005年のル・マン24時間耐久レースにアウディとタッグを組みADTチャンピオン・レーシングとして参戦し総合優勝したチャンピオン・レーシング創設者のデイブ・マラジ氏が事故で亡くなった。65歳だった。
マラジ氏はアメリカ・フロリダ州のポンパノビーチでアウディやポルシェのディーラーを展開。1994年にレーシングチームであるチャンピオン・レーシングを立ち上げた。
同チームは2001年からアウディのカスタマーチームとして活動を開始すると、2004年にはALMSアメリカン・ル・マン・シリーズで9戦中8勝という成績を記録。その2年後の2006〜08年にはアウディのワークスチームとしてALMSに参戦し3連覇を成し遂げた。
また2005年のル・マン24時間にはJ.J.レート/マルコ・ベルナー/トム・クリステンセンという3名を擁し、ワークス支援を受けてプロトタイプカーのアウディR8でLMP1クラスに参戦すると総合優勝を達成。アメリカに拠点を置くチームとして初めてル・マンを制覇した。
なお、マラジ氏自身は2009年にチームを売却してレース活動からは引退。近年はボートやヨットなどに情熱を注いでいた。
そのマラジ氏は現地22日にフロリダ州パームビーチにあるボカラトン・リゾート&クラブ近くで遺体で発見された。地元警察によれば、遺体はリゾート&クラブ近くの水辺で発見されたといい、死因については調査中としているが溺死とみられる。
この報せを受けてル・マン24時間耐久レースを主宰するACOフランス西部自動車クラブのピエール・フィヨン代表は声明を発表。「デイブ・マラジは耐久レース界における重要人物であり、我々が参考にするべき人物のひとりだった」と述べた。
「彼はいまや伝説として語り継がれているアウディR8と、J.J.レート、マルコ・ベルナー、トム・クリステンセンというトリオとともにル・マン24時間で総合優勝を成し遂げ、アメリカの人々にル・マンの価値を広めてくれた」
「ACOにかかわるすべての人々が、マラジ氏の家族に哀悼の意を示している」
またIMSA代表のスコット・アサートンも「デイブ・マラジ氏の突然の悲報にショックを受けている。彼は素晴らしいコンペティターであると同時に、パドックにいる者すべての素晴らしき友人だった」とのコメントを発表している。
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