リカルド、アストンマーティンF1加入が噂されるベッテルに「中団チームは未知の領域」と助言
ルノーF1チームのダニエル・リカルドは、4度のチャンピオンであるセバスチャン・ベッテルは、もし2021年にレーシングポイントへと移籍するなら、“未知の領域”のなかで、忍耐強く目的達成を目指していかなければならないと語った。
ベッテルは2020年シーズン末にフェラーリを離脱することになっており、移籍先候補として、最近レーシングポイントが有力なのではないかとうわさされている。
レーシングポイントは2021年からアストンマーティンとしてF1活動を行うことになっており、今年強さを見せているチームではあるが、契約を結んだ場合、ベッテルがチャンピオン獲得という野望を実現する可能性が低くなるだろうことは否めない。
リカルドは、トップチームであるレッドブルから2019年に中団チームのルノーへと移籍し、それによる苦労を味わっている。
「セブ(ベッテル)はF1では、キャリアを通してトップ集団の中で走ってきた」とリカルドは言う。
「F1キャリアのなかで、勝てない年があったとしても、少なくとも毎年ポディウムに上がってきた」
「もし本当に中団チームに行くのなら、そこは彼にとっては未知の領域だ」
「偏見のない心と忍耐を持つことが必要になる。それができるかどうかは彼次第だ。キャリアの次の章を、どう捉えるかもね」
33歳のベッテルは、F1ドライバーが引退する平均的年齢には程遠い。53回の優勝経験を持つ彼は、ただ参戦するだけのためにF1に残ることはないと明言しており、ましてや金銭を理由にキャリアを続けるつもりはないと述べている
「僕は何かを成し遂げるためにここにいるんだ」とベッテルは最近『Sky F1』に語った。
「その可能性があるかどうかを次に見極めるつもりだ。それが僕の決断を左右する」
2014年にはレッドブルでベッテルのチームメイトを務めたリカルドは、ベッテルが2021年もF1に残留することを望んでいる。
「まだ彼に続ける意思があってトップレベルで戦いたいのならば、F1で続けるべきだ。僕は100%そう思う。けれども中団チームにいると、目的を達成するのに長い時間がかかるのが普通だ」
「次の12カ月ではなく、2年や3年にわたって向かい合わなければならないんだ」
「答えを出すのは彼自身だ。元チームメイトとして、セブが好きだし、F1ドライバーとしての彼を当然尊敬もしている。だからこそ、彼が続けたいと願うのなら、満足できる居場所を見つけてほしいと思うんだ」
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