レッドブルF1の主張通らず。ハミルトンのペナルティに関する再審請求は棄却。提出証拠は無効との判断
レッドブル・レーシングは、F1第10戦イギリスGPでのルイス・ハミルトン(メルセデス)への10秒ペナルティについて再審理を請求したものの、スチュワードは、審問を行った後に、これを棄却した。
イギリスGP決勝1周目、首位を争うマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)とハミルトンが接触、フェルスタッペンはコースオフし、バリアに激しくクラッシュした。フェルスタッペンに幸いけがはなかった。
スチュワードは、接触の責任の大部分がハミルトンにあると判断し、10秒のタイムペナルティを彼に科した。ハミルトンはこのペナルティを消化した上で、優勝を飾った。
レッドブルはペナルティが軽すぎると主張、これについて再度審理を行うよう請求した。FIAは、ハンガリーGP木曜7月29日16時(中央ヨーロッパ時間)に、レッドブルおよびメルセデスへの審問を行うことを決定した。
FIA国際スポーツ競技規則では、「決定が下された時点で再審理を求める当事者が入手不可能であった重要かつ関連性のある新たな要素が発見された場合」に、競技者が再審理を請求する権利を認めている。
つまり、レッドブルがこの基準を満たす証拠を提出できれば、請求が認められ、再審理がスタートする流れとなっていた。今回、レッドブルはチームが作成した4つのスライドを証拠として提出した。その証拠は以下のものだ。
・ハミルトンとフェルスタッペンのマシンから得られたGPSデータ
・ハミルトンが決勝中、同じコーナー(コプス)でシャルル・ルクレール(フェラーリ)を抜いた際のラインとの“さまざまな比較を示すと主張される”GPSデータ
・インシデントのラップシミュレーションと主張されるもの
・アレクサンダー・アルボンの走りとされるラップに基づき、シルバーストンでのハミルトンの1周目のラインを“再現した”といわれるもの
最後の証拠は、チームが先週木曜にシルバーストンでフィルミングデー走行を行い、リザーブドライバーのアルボンを走らせて、作成したものということだ。
スチュワードはこれらの証拠を見た結果、“重要かつ関連性のある新たな要素”には該当しないと判断した。
さらに、スチュワードは、スライドの一部は「“発見された”ものではなく、再審請求を成功させるための証拠のために作成されたものである」と述べている。
「それらは裁定が出た際に入手可能であった証拠をもとに作られた。したがって、明らかに第14条の要件を満たしていない」
スチュワードは、再審請求を棄却、従って、ハミルトンのペナルティに変更はなく、彼の勝利も維持される。
スチュワードはさらに、レッドブルが書状のなかに記した申し立てについて言及しているが、具体的な内容は公表されていない。
「スチュワードは、競技者の書状においてなされた、ある申し立てに、若干の懸念を持って留意している」と声明には記されている。
「これらは、この再審請求が認められた場合には、スチュワードに関係する申し立てになった可能性もある。スチュワードは、その後の裁定において、その申し立てを直接取り上げたかもしれない。だが、請求が棄却されたため、スチュワードは、これらの申し立てについては一切コメントしない」
「棄却」をもっと詳しく
「棄却」のニュース
-
警視庁対応、違法と認めず ムスリム母子の請求棄却5月21日13時42分
-
ドーピング違反のパプ・ゴメス、上訴棄却で2年出場停止が確定 モンツァ指揮官が明かす3月8日21時46分
-
トランス女性、元恋人の冷蔵庫から自分の睾丸を取り戻す訴えが棄却される2月19日12時0分
-
F1アメリカGPリザルトは変更されず。ハースの再審請求は棄却、ライバル3チームの違反に関する適格な証拠なし11月10日7時27分
-
ポルシェの抗議は棄却。BMW MハイブリッドV8の初優勝が確定/IMSAワトキンス・グレン7月2日15時51分
-
フェラーリF1の再審請求棄却についてサインツがコメント「今もペナルティは不釣り合いだと考えているが、次戦に集中」4月20日12時33分
-
再審請求を棄却されたフェラーリが声明を発表「失望したが、FIAの決定を尊重する」/F1第3戦4月19日6時15分
-
ハースの抗議は「棄却」とスチュワードが結論。グリッドの決め方は適切だったと判断/F1第3戦4月3日0時40分
-
磐田の補強禁止処分は覆らず CASが上訴棄却「この度の結果を非常に重く受け止め…」12月23日17時15分
-
サラ氏の移籍金問題、CASがカーディフの上訴を棄却…ナントへの約8億円支払いを命じる8月27日0時31分
スポーツニュースランキング
-
1井上尚弥に止まぬ特大評価 リング誌の“ウシク1位”にメキシコ名伯楽が異論「イノウエはあまり騒がない。それでも十分偉大」 ココカラネクスト
-
2「本気で言っているのか?」絶好調の今永昇太が米番組内で”新事実”を告白! 隠し持つ武器に米メディア衝撃「フェアな話ではない」 ココカラネクスト
-
3大谷翔平が“史上5人目の快挙”へ! 第1打席に左前打で4試合連続安打 打率「.350」維持なら歴史的記録を達成 ココカラネクスト
-
4巨人・戸郷翔征が史上89人目のノーヒットノーラン達成! 巨人投手の甲子園達成は沢村栄治以来88年ぶり スポーツニッポン
-
5上薗恋奈が新SP「Voila」を披露 世界ジュニア銅メダルの13歳 スポーツ報知