一人の美容師の活動に賛同し、マイナビ仙台とINAC神戸が「復興支援マッチ」を開催
サッカーキング2021年8月2日(月)17時25分
サッカー教室終了後には全員で記念撮影[写真]=INAC神戸レオネッサ
7月30日、マイナビ仙台レディースとINAC神戸レオネッサによる「復興支援マッチ」が、宮城県のセイホクパーク石巻で開催された。
9月12日のWEリーグ開幕に向けて調整を続けるチーム同士の一戦は、両チームともに決定力を欠き0-0のスコアレスドローに終わった。
試合後には、宮城県の塩竈市、東松島市、気仙沼市、石巻市の小学生を対象にしたサッカー教室を開催。マイナビ仙台、INAC神戸の選手が子どもたちと一緒にボールを追いかけ、ピッチにはたくさんの笑顔が溢れた。
この復興支援活動は、神戸市に住む一人の美容師、西山博資氏から始まった。INAC神戸とマイナビ仙台がその活動に賛同し、今年は「復興支援マッチ」として実現した。
西山氏は1995年に阪神・淡路大震災で被災した。「その時に、全国の人に助けてもらったことで『恩返しがしたい』と思い、災害が起こるたびに被災地に出向き、僕ができることとして避難所での美容カットをしてきました」
2011年の東日本大震災のときには、一人の少年から「僕たち、これからどうなるの?」と問われた。その言葉がきっかけとなり、西山氏は東北の子どもたちを神戸に招待する支援活動を始める。
「大震災を乗り越え、復興した神戸の街を東北の子どもたちに実際に見てもらうことで、元気になってもらいたい」(西山氏)
現在、INAC神戸の社長を務める安本卓史氏は、2017年までヴィッセル神戸で常務取締役を務めた人物。もともと交流のあった西山氏から相談を持ちかけられ、子どもたちをJリーグの試合に招待したり、サッカー教室を開催するなど、サッカーを通して西山氏の活動を支援してきた。
「東日本大震災からの復興は、まだまだ道半ばです。時間がかかるし、いろいろな人のパワーが必要になる。私たちは大きな震災を経験した神戸のチームとして、できることは何でも協力していきたい」(安本氏)
その思いは、選手たちも同じ。マイナビ仙台のGK齊藤彩佳が、選手たちの思いを代弁してくれた。
「マイナビ仙台の前身、ベガルタ仙台レディースは東日本大震災を機に生まれたチーム。ですので、私たちは東日本大震災の記憶を胸に戦っています。すごく苦しい思いですが、決して忘れてはいけないものです。今日の活動も、とても意義のある時間になりました。私たちはサッカー選手で、直接、復興の力にはなれないかもしれないけど、子どもたちや苦しい思いをしている人の“気持ちの面での復興”には貢献できるはず。サッカーを通して、元気や勇気を与えられるように、これからもこういった活動には積極的に参加していきたいと思います」
神戸と仙台。大震災を経験した街の人たちは強い絆で結ばれている。これからも、支え合いながら復興への道のりを歩んでいく。
9月12日のWEリーグ開幕に向けて調整を続けるチーム同士の一戦は、両チームともに決定力を欠き0-0のスコアレスドローに終わった。
試合後には、宮城県の塩竈市、東松島市、気仙沼市、石巻市の小学生を対象にしたサッカー教室を開催。マイナビ仙台、INAC神戸の選手が子どもたちと一緒にボールを追いかけ、ピッチにはたくさんの笑顔が溢れた。
この復興支援活動は、神戸市に住む一人の美容師、西山博資氏から始まった。INAC神戸とマイナビ仙台がその活動に賛同し、今年は「復興支援マッチ」として実現した。
西山氏は1995年に阪神・淡路大震災で被災した。「その時に、全国の人に助けてもらったことで『恩返しがしたい』と思い、災害が起こるたびに被災地に出向き、僕ができることとして避難所での美容カットをしてきました」
2011年の東日本大震災のときには、一人の少年から「僕たち、これからどうなるの?」と問われた。その言葉がきっかけとなり、西山氏は東北の子どもたちを神戸に招待する支援活動を始める。
「大震災を乗り越え、復興した神戸の街を東北の子どもたちに実際に見てもらうことで、元気になってもらいたい」(西山氏)
現在、INAC神戸の社長を務める安本卓史氏は、2017年までヴィッセル神戸で常務取締役を務めた人物。もともと交流のあった西山氏から相談を持ちかけられ、子どもたちをJリーグの試合に招待したり、サッカー教室を開催するなど、サッカーを通して西山氏の活動を支援してきた。
「東日本大震災からの復興は、まだまだ道半ばです。時間がかかるし、いろいろな人のパワーが必要になる。私たちは大きな震災を経験した神戸のチームとして、できることは何でも協力していきたい」(安本氏)
その思いは、選手たちも同じ。マイナビ仙台のGK齊藤彩佳が、選手たちの思いを代弁してくれた。
「マイナビ仙台の前身、ベガルタ仙台レディースは東日本大震災を機に生まれたチーム。ですので、私たちは東日本大震災の記憶を胸に戦っています。すごく苦しい思いですが、決して忘れてはいけないものです。今日の活動も、とても意義のある時間になりました。私たちはサッカー選手で、直接、復興の力にはなれないかもしれないけど、子どもたちや苦しい思いをしている人の“気持ちの面での復興”には貢献できるはず。サッカーを通して、元気や勇気を与えられるように、これからもこういった活動には積極的に参加していきたいと思います」
神戸と仙台。大震災を経験した街の人たちは強い絆で結ばれている。これからも、支え合いながら復興への道のりを歩んでいく。
(C) SOCCERKING All rights reserved.
「INAC神戸」をもっと詳しく
「INAC神戸」のニュース
-
INAC神戸のMF増矢、今季で現役引退 元日本代表、5月18日のホーム最終戦で引退セレモニー「クラブに感謝」4月22日21時5分
-
I神戸、元なでしこMF増矢理花の現役引退を発表「常に周りの人達に恵まれ、本当に幸せでした」4月22日19時21分
-
INAC神戸FW桑原藍、地元・広島で初プレー 後輩の声援受け「すごい力に」なるも悔しい敗戦「もっと貪欲に」4月19日14時13分
-
ヒュンメルと INAC神戸が視覚障がい者支援に繋げる点字シャツを発表!3月17日11時17分
-
WEリーグ首位攻防は戦術合戦に。浦和レッズL対INAC神戸を徹底解説3月5日18時0分
-
【株式会社ベルコ】2月10日(土)株式会社ベルコINAC神戸レオネッサ サッカー教室開催!2月19日18時46分
-
INAC神戸MF北川ひかるがなでしこジャパンに追加招集…パリ五輪最終予選・北朝鮮代表との2連戦へ2月16日12時41分
-
激闘を制したのはINAC神戸レオネッサ! 7大会ぶり7回目の皇后杯優勝を果たす1月27日17時17分
-
2月10日(株)ベルコ INAC神戸レオネッサ子供サッカー教室 開催!1月23日11時46分
-
宅トレクリエイター竹脇まりな監修「MARINESS」 日本女子プロサッカークラブ「INAC神戸レオネッサ」と「ウェルネスパートナーシップ」を締結12月14日15時16分