野左根「自分のペースで逃げたくて序盤に無理してペースを上げた」/全日本ロード第1戦SUGOレース1会見
8月9日に宮城県のスポーツランドSUGOで行われた、2020年MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ第1戦スーパーバイクレース in SUGOのJSB1000決勝レース1を終え、表彰台に登った野左根航汰(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)、清成龍一(Keihin Honda Dream SI Racing)、濱原颯道(Honda Dream RT 桜井ホンダ)が戦いを振り返った。
■野左根航汰/YAMAHA FACTORY RACING TEAM(レース1:優勝)
「率直にうれしいです。1周目は中須賀選手と主導権争いとなり、お互いに自分のペースで逃げたいという、同じ気持ちだったんだろうなと思います。路面コンディションから、後ろにいると後半に抜くのが難しくなるような状況だったので、序盤に無理してペースを上げていきました」
「自分はラッキーで転倒を逃れましたが、後続に差をつけてゴールできてよかったです。一度事前テストで転倒していたので、危ないポイントに気をつけて走行ができました。そのことが今日の勝利につながったかなと思います」
「決勝中は思ったよりも雨量が少なく、雨も降らずに終わりました。そうなるとレインタイヤが厳しくなり、グリップも悪くなってしまったので、今回の転倒が多かったのもそれが原因になったかなと思います。まるで耐久レースみたいで、すごく長く感じました」
「明日は晴れる予報ですが、今まであまりドライコンディションで走れていないので、できればウォームアップ走行からドライで走りたいです。ただ、事前テストの二日目にぎりぎりドライで走れたときも自分がトップタイムを出せていたので自信はあります」
■清成龍一/Keihin Honda Dream SI Racing(レース1:2位)
「優勝ではありませんが、2位はうれしいですし、ホッとしています。今年、今のチームにライダーとして選んでもらって、表彰台に乗ることができたので一安心です。明日もあるので、今日は牛タンを食べて早く寝たいです」
「スタートが決まったら絶対に前に行こうと思っていました。1コーナーで中須賀選手が抜けるかなと思ったけど抜けず、1位2位の様子を見ていたら絡んだらダメだなと思って、指をくわえて見ている状態でした。序盤に少しでもトップ争いがしたかったですね。トップと離れてしまって悔しいです」
「でも、レースを走りきって、僕自身の経験も積まないといけないし、データも取らないといけない。海外でもレースがなかったので、新型(CBR1000RR-R)のデータが全然ないんです。苦労はしていますが、チームが僕を信頼してくれて、僕のわがままを全部かなえてくれているので、本当に感謝しています。おかげですごく乗りやすいです」
「今日の表彰台はラッキーだったけど、みんなの前で表彰台に乗ることができて本当にホッとしています。まだまだヤマハに追いつけ追い越せなので、見直していきたいです」
■濱原颯道/Honda Dream RT 桜井ホンダ(レース1:3位)
「今までも表彰台に乗れそうで乗れないことがありました。今日の予選で最後に転倒して、乾いてくる路面って危険なんだなって知ることができました。今日の初表彰台はケガの功名で獲ることができたと思います」
「レース前はずっと雨雲レーダーを見ていて、レース途中で雨が降るぞと思って、フロントタイヤにソフトを選んだのですが、外れてしまいました。だから無理せず、でもペースを落としすぎないように心がけました。途中で、1位と2位のタイムには追いつかないと分かり、恥ずかしいかもしれないけれど、今日は表彰台に乗りたかったから、そういう走りに切り替えました」
「ドライになったら同じ位置に簡単に来られるとは思いませんが、また表彰台に乗りたいので、前を見てレースをしていきたいです」
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