「メルセデスF1にとってオコン起用はリスクが高い」。ビルヌーブ、ボッタス残留が妥当と主張
1997年のF1チャンピオン、ジャック・ビルヌーブが、メルセデスは2020年のルイス・ハミルトンのチームメイトとして、若手エステバン・オコンではなくバルテリ・ボッタスを選ぶべきであると主張した。
ボッタスのメルセデスとの契約は2019年末までとなっており、ハンガリーGPの週末、チーム代表トト・ウォルフは、ボッタスを来年残留させるか、リザーブドライバーのオコンをレギュラーに起用するかを数週間のうちに決めるつもりであると発言した。
現在29歳のボッタスは、2017年にメルセデスに加入、ハミルトンと組んで今年が3年目となる。2017年にはランキング3位、2018年は5位に沈んだ後、今シーズンは好調なスタートを切り、第5戦までは優勝2回と2位3回を獲得、ハミルトンと対等に戦った。しかしその後、勝利から遠ざかっており、第11戦ドイツではクラッシュしリタイア、第12戦ハンガリーでは1周目の接触が影響して8位に終わった。
メルセデス傘下のオコンは2016年にF1デビューを果たし、2018年末まで参戦したが、今年はシートを獲得できず、メルセデスのリザーブドライバーを務め、2020年の復帰を目指している。
現在22歳のオコンにチャンスを与えるべきであるとの意見も少なくないものの、ビルヌーブは、自分がメルセデスのボスであれば、そのような選択はしないと断言した。
「なぜそんなことをしなければならないのか?」とビルヌーブはオランダのFormule 1に対してコメントした。
「メルセデスはボッタスを残留させなければならない。今シーズン、(ボッタスはハミルトンとともに)何度も1−2を獲得しているではないか」
「ボッタスがハミルトンより速いこともしばしばあるし、しっかりポイントを稼いでいる。去年のように毎戦ルイスより0.5秒遅いのであれば、外せばいい。だが今は違う」
オコンはフォース・インディア時代、ベテランのチームメイト、セルジオ・ペレスと比べて遜色ないパフォーマンスを発揮、デビュー戦から27戦連続完走という記録も打ち立てた。しかしビルヌーブは、オコンがメルセデスのレギュラードライバーにふさわしいという確信を持てないと語った。
「まだ彼は能力を証明していない。彼がどれだけ優れたドライバーなのか、僕には分からない。だから僕なら(オコンを選ぶという)リスクは冒さないと思う」
ボッタスは、メルセデスから選ばれなかった場合の“プランB”について考えていると発言した。オコンに関しては、ルノーのニコ・ヒュルケンベルグの後任になるという説もささやかれている。
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