国内外の強豪が鈴鹿に集う。鈴鹿10時間へ向け世界のGT3カーが集結
いよいよ今週末、8月24〜26日に迫った『第47回サマーエンデュランス 鈴鹿10時間耐久レース』2017年までの鈴鹿1000kmから、GT3カーによる10時間の戦いへと変貌するレースに向けて、8月22日、サーキットでは格チームの準備が進められた。
これまで46回に渡って1000kmレースとして開催されてきた鈴鹿での真夏の耐久レース。今季から、世界各国のGT3/GT300マシンによる10時間レースとして生まれ変わり、インターコンチネンタルGTチャレンジの一戦として開催されることになるが、いよいよそのレースウイークがやってきた。
8月21日(木)には『鈴鹿モータースポーツフェスティバル』と題された鈴鹿市内でのパレードが予定されているほか、16時15分からは特別スポーツ走行が予定されており、20日(水)には各ピットでは走行に向けた準備が進められた。
今回のピットは、1コーナー側からアウディ、ポルシェ、ホンダ、JAF-GT、ニッサン、メルセデスAMG、キャラウェイ、マクラーレン、フェラーリ、ランボルギーニ……といった具合に、車種ごとに分かれてチームが固まっているのが特徴的。
海外勢では、今季スパ24時間を制したアウディスポーツ・チームWRTやニュルブルクリンク24時間ウイナーのマンタイ・レーシング、インターコンチネンタルGTチャレンジに挑んでいるメルセデスAMG・チーム・ストラッカ・レーシング、ブランパンGTシリーズ・アジア初年度王者のメルセデスAMG・チーム・グループMレーシングなど、トップチームが多数参戦する。ヨーロッパから出場するメーカーワークスドライバーたちもこの日鈴鹿に到着した。
ヨーロッパをはじめ海外から参戦するチームは、SROの運営によるGT3の耐久レースはふだん戦っているレースであり、ピット内の設備や給油塔などは通常どおりのものを使用する。また、追加のライト等が装着されているのも10時間ならではだろう。
興味深い部分が見られたのはポルシェ勢。マンタイの911号車は、2018年使用のエアロを装着しているが、クラフト-バンブー・レーシングの991号車は17年使用を装着している。フロントのダウンフォースを活かすか、ストレートスピードをとるかで違いがあるようで、2台体制で参戦する日本のD’station Racingも同様に7号車が18年仕様、77号車が17年仕様と分かれている。
日本勢では、スーパーGT GT300チャンピオンチームのメルセデスAMG・チーム・グッドスマイル、同じくGT000のGAINER等、ふだんと違うカラーリング(個体)で挑むチームも。また、スーパーGTそのままの車両で挑むチームもフロントウインドウのステッカーや、夜間に光るゼッケンを装着するなど、ふだんとは違う装いとなった。また、SRO規定でのピット作業が行われる今回のレースでは、給油塔のブーム等が通常とは異なり、今回のために製作してきたチームも多いようだった。
シンティアム・アップル・ロータス、UPGARAGE 86 MCという2台が参戦するJAF-GT300マザーシャシーも、海外チームの熱い視線を集めながら準備が進められた。2台ともに追加ライトが装着されるなど、こちらもふだんのスーパーGTとは異なる印象となっている。
鈴鹿10時間は、8月21日に鈴鹿モータースポーツフェスティバルが行われ、その後走行が行われていくことになるが、気になるのは接近している台風20号。パレード、そして走行とスケジュールどおりに行われることを願うのみだ。
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