ホンダF1、2台にアップデート版エンジンを導入。アロンソは“スペック3.5”、バンドーンは“3.6”で大量降格
F1ベルギーGPで、マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソとストフェル・バンドーンはホンダのアップデート版内燃機関(ICE)を使用する見込みであることが分かった。
ホンダはこのアップデートに多少のパワーの向上を期待している。アロンソに関しては、グリッド降格ペナルティを伴わない形で、完全に新しいコンポーネントを入れることなく新パーツが導入されるとRACERは伝えている。
しかしバンドーンはフレッシュエンジンに交換するタイミングを迎えているため、チームはこの機会にパワーユニットの6つのエレメントをすべて交換することに決めた。それによってバンドーンは信頼性の面でも改善されたコンポーネントを使用できるが、35グリッド降格のペナルティを科される。ホンダはバンドーン車に積むエンジンを“スペック3.6”と呼んでいる。
アロンソは今回“スペック3.5”で走り、信頼性の向上が図られた“スペック3.6”は、次のエレメント交換のタイミングで導入される予定だということだ。
「フェルナンドとストフェルのふたりは、今週末、アップグレードされたパワーユニットを使用します」とホンダF1プロジェクト総責任者である長谷川祐介氏は語った。
「残念ながらストフェルはホームグランプリでグリッドペナルティを受けることになります。ですが私たちにとって、アップデートの準備ができ次第導入するのが重要だと思っています」
「次なるステップをこれほど早く導入できたのはポジティブなことです。シーズン最後まで、アップデートを入れ続けていきます」
ホンダはアグレッシブな開発プランに着手しており、シーズン末までに数回アップデートパッケージを導入することを計画していると英AUTOSPORTは伝えている。準備でき次第取り入れていく方針ではあるが、シンガポールのようなチャンスが訪れそうなサーキットではペナルティを避けるなど、戦略的に動く予定だということだ。
ベルギーの木曜記者会見でグリッドペナルティについて聞かれたバンドーンは「シーズン前半にトラブルが続いたから、ペナルティが避けられないことは分かっていた」と答えた。
「新しいパーツを入れるたびにグリッドペナルティを受けるんだ。こういう形で週末をスタートするのは残念だけど、ここは天候によってたくさんのチャンスが生まれる可能性がある。チャンスを逃さず、最大限に生かしていきたい」
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