2023年F1第14戦オランダGP決勝トップ10ドライバーコメント(1)
2023年F1第14戦オランダGPの決勝レースで6位〜10位に入賞したドライバーたちが日曜日を振り返った。6位〜10位には、ルイス・ハミルトン(メルセデス)、ランド・ノリス(マクラーレン)、アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)、エステバン・オコン(アルピーヌ)が続いた。
■エステバン・オコン(BWTアルピーヌF1チーム)
決勝=10位(72周/72周)
まずは素晴らしい成績をあげたピエール(・ガスリー)とチームに、おめでとうと言いたい。全体として、チームはダブルポイントとポディウムフィニッシュという成果を手にザントフォールトを離れることができるのだから、今日のレースに満足していいと思う。
僕自身に関しては、後方のグリッドからいいリカバリーができた。コース上のバトルで道を切り開き、ポイント圏内まで来たわけだからね。ただ、いくつかのチャンスを逸して、獲れたはずのポジションとポイントを失ったのも確かで、そうした点については反省と見直しが必要だ。
概して言えば、この週末から多くの学びが得られるはずだから、それを来週のモンツァで生かして、チームとして進歩し続けたい。
■オスカー・ピアストリ(マクラーレン・フォーミュラワン・チーム)
決勝=9位(72周/72周)
容易ではなかったこのレースを9位で終えた。つかみ損ねたチャンスがいくつかあったかもしれないが、全体として見れば最悪の午後というわけではなかったし、いろいろなことを学べたのは間違いない。実際、一時はもっとひどい結果に終わるかとも思ったけど、レース後半に巻き返しができたからね。
モンツァへ向かう前に、今日のレースで違うやり方も可能だった部分について、入念に見直して学ぶつもりだ。来週末はもっと多くのポイントを獲ることを目指すよ。
■アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ・レーシング)
決勝=8位(72周/72周)
レース序盤の早いうちにピットに入るべきだったという意見もあるだろう。だけど、僕らは自分たちの考えに従い、タイヤマネージメントに関して言えば、その判断は正しかった。ソフトで40周以上も走れたわけだからね。これはクルマが良くなければできないことで、実際に週末を通じてとてもいい感じだった。フロントとリヤのデグラデーションを簡単にコントロールできたんだ。ツールを使い、ドライビングを合わせ込むことで、必要に応じていつでもバランスをシフトさせることができた。その後、ピットに入ってミディアムに履き替え、5位、4位とポジションを上げていった。また雨が来るまでは、完璧なレース運びだと思っていた。
2度目のピットストップの判断については、よく見直してみる必要がある。状況はとてもトリッキーだった。僕はピットに入らないと決めて、その周の前半では、前を行く2台をオーバーカットできると考えていた。ところが、その30秒後にはソフトよりもフルウェットを履くべきコンディションに変わり、アンダーカットのチャンスを逸してしまった。まあ、そういうこともあるさ。
6位でフィニッシュできなかったのが、ちょっと残念ではあるものの、8位でも僕らにとっては素晴らしい成績だ。特にこの週末、運に頼らず実力でそこまで行けたことを考えればね。これほど競争力を発揮できた週末はかつてなかったし、クルマのフィーリングも僕がウイリアムズに来てから一番良かった。次へつながるポジティブなことがたくさんあったよ。
■ランド・ノリス(マクラーレン・フォーミュラワン・チーム)
決勝=7位(72周/72周)
最終的な順位から話を始めるなら、それなりにポイントを獲得できたのはいいことだ。けれども、本当ならもっと多くのポイントを獲れたと思う。僕らはいくつか間違った判断をした。そして、今日のようなレースでは、それがしばしば勝敗を左右する。僕らはそこで負け組の方にいたということだ。その点についてはしっかり反省をして、次回はもっといい仕事ができるようにしたい。
こういう状況での判断に関しては、完璧はありえないと思う。とにかく、ミスをできるだけ減らすことが重要だ。まだ課題はあるものの、着実に正しい方向へ進んでいる。
■ルイス・ハミルトン(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム)
決勝=6位(72周/72周)
今日どういうレースになるのか、全く予想できずにいた。昨夜は、予選で自分たちが何を間違えたのか、どうして13番手になってしまったのか、どうすれば順位を上げていけるのか、頭を悩ませた。
他とは異なるタイヤコンパウンドでスタートしようと思った。でも、自分だけが皆とは異なるタイヤ(ミディアム)を履いており、さらに雨が降り出したんだ。
僕たちチームは間違った決断を下し、その代償を払い、最下位に落ちてしまった。その後は懸命に前を追いかけるだけだった。転んだりつまずいたりしたときには、すぐに立ち上がり、努力しなければならない。今日のレースはまさにそのひとつの例といえるものだった。ピットインするたびにポジションを落とし、また前を追いかけるという繰り返しだった。
マクラーレンをパスできたことには満足している。このコースでは簡単なことではないからね。でも終盤、サインツを抜くためにはDRSが必要だった。僕の方が速かったけれど、追い抜けるだけのストレートスピードがなかったんだ。
全体的に今感じているのは、自分たちが異なる決断をしていれば、何が可能だったかということだ。(正しい決断を下していれば)僕たちにはトップ2にチャレンジできるペースがあった。ドライコンディションではそれほど劣ってはいなかったと思う。そういう戦いができればよかったのにね。
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