オコン、F1オランダGPでのチームのタイヤ選択に不満「フルウエットの方が良い状況などない」
エステバン・オコンは、F1オランダGP終盤にフルウエットタイヤに交換するというアルピーヌの判断に強い不満を示し、適切でないタイヤと交換のタイミングによって、ポジションを大きく落としたと述べている。
レースが最後の10周に入りふたたび激しい雨が降り始めた時、オコンはフェラーリのカルロス・サインツのすぐ前の6番手を走行していた。
オコンはインターミディエイトタイヤへ交換するものと思っていたが、アルピーヌのストラテジストは雨脚が強まると予想したため、フルウエットが選択された。
しかしそれはオコンにとって議論の余地のあることだった。コース上で大雨が降っていたため、赤旗が出る可能性が高かったのだ。そしてそれはまさに、アルファロメオの周冠宇が1コーナーからコースアウトしたことで現実となり、レースは中断された。
残り6周でリスタートが切られた時、オコンは11番手に位置していたが、前を走行していたジョージ・ラッセルがパンクに見舞われて後退したために、10位を獲得することができた。
オコンは、チームの戦略判断に明らかに不満を持っていた。
「残念だけれど、最後にいくつかポイントを逃してしまった」とレース後にオコンは不満げに語った。
「フルウエットの判断については不満だった。それにピットストップが1周遅かった。僕が無線で尋ねた周には、ガレージでタイヤの準備ができていなくて、ピットに入れなかった」
「だから、あのウエットコンディションのなか、スリックでステイアウトしなければならず、ポジションを5つ落とした。6番手から11番手になったんだ!」
今シーズン、しばしばウエットでのレースが行われるなかで、ピレリのウエットタイヤはドライバーたちから批判されてきた。オランダGP後、オコンも、批判的な発言を行った。
「どの時点で考えても、適切なタイヤではなかった」とオコンはフルウエットタイヤについて語った。
「それに、フルウエットを履かなければならないコンディションであれば、赤旗が出る。実際そうなった」
「そのため、フルウエットの方が優れたタイヤだという状況はない。フルウエットの方が遅いのだし、フルウエットに適したコンディションであれば、それはF1マシンをドライブするのに適したコンディションではないからね」
レーススタート直後に雨が降ってきた時、チームメイトのピエール・ガスリーは、1周目の終わりにインターミディエイトに交換したが、オコンはその翌周にピットインした。ガスリーは早期のタイヤ交換によって序盤に上位に浮上し、最終的に3位表彰台を獲得した。
自分が同じメリットを得られなかったことにも不満を持っているオコンだが、やはり終盤のタイヤが一番問題だったと述べている。
「スパ・フランコルシャンでもここでも、こうしたことが起きたのは事実だ。でもたとえそうだったとしても、今日は6位でフィニッシュできたはずだ。最初のピットストップで明らかに多少遅れをとったとしても、問題はなかったと思う。大きな犠牲を払うことになったのは最後の時だ」
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