フェラーリ元会長、ハミルトンにブーイングをしたティフォシを批判「負けを受け入れない態度が不愉快」
元フェラーリ会長のルカ・ディ・モンテゼモロは、日曜のF1イタリアGPで勝利を飾ったルイス・ハミルトンに対して、激しいブーイングを行ったフェラーリファンたちを批判した。
フェラーリは地元イタリアでフロントロウを独占、ポールシッターのキミ・ライコネンはレース前半をリードし、ファンのなかで跳ね馬優勝への期待が高まっていった。しかしメルセデス勢の見事な連携プレイにより、ルイス・ハミルトンが勝利を勝ち取り、ライコネンは2位に終わった。表彰台に上がったハミルトンと3位のバルテリ・ボッタスは、失望したファンから大きなブーイングを浴びた。
1991年から2014年の23年間、フェラーリに君臨し指揮をとったディ・モンテゼモロは、ハミルトンのパフォーマンスを賞賛し、彼に対してティフォシが激しいブーイングを行ったのは残念なことであると語った。
「ルイスは素晴らしいチャンピオンだ。彼は常に正確で素晴らしいレースをしてきた。以上だ」とディ・モンテゼモロはBBCに語った。
「起きたこと(ハミルトンにブーイングが起きたこと)は非常に良くないことであり、私は非常に不愉快に思っている」
71歳のディ・モンテゼモロは、日曜にイタリア人ファンが激しい反発を示した原因のひとつは、メルセデスがボッタスを使ってライコネンを抑え込み、ハミルトンが勝つサポートをしたことにあると考えている。しかしディ・モンテゼモロは、こういう戦略はどのチームも行うものであり、自分がフェラーリのトップだった時代にも何度も利用してきたと語った。
「フェラーリは私が会長とCEOであった時、何度か(この方法で)チャンピオンシップで勝利した。キミとフェリペ・マッサ、そしてルーベンス・バリチェロとミハエル・シューマッハー、そしてミハエルとエディ・アーバインの時代にね」と彼は言った。
「だからこれは歴史の一部なのだ。ボッタスはなにも間違ったことも反則もしていない。彼は彼のレースをしたのだ」
「誰かが批判をしていると聞いた。だがこれは普通のことだ。人が勝利を手に入れるのは難しいことだが、勝利できなかったことを受け入れるのはさらに難しい。昨日、観衆が取った行動を見て、不愉快に思った」
「メルセデスは彼らの仕事をしたのだ。もし私がメルセデスと同じ状況でフェラーリを任されていたら、まったく同じ選択をしただろう。だからこの話はもう終わりだ」
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