レーシングポイントF1模倣問題:フェラーリ、FIAの裁定に対する控訴の取り下げを発表
フェラーリは、レーシングポイントの2020年型マシン『RP20』のブレーキダクトに関する評決への控訴を取り下げた。これでレーシングポイントによるコピーの一件は、正式に終焉を迎えた。
RP20のブレーキダクトについては、メルセデスの2019年型マシン『W10』のコピーであるとして、第2戦シュタイアーマルクGP、第3戦ハンガリーGP、第4戦イギリスGPと3戦にわたってルノーが正式な抗議を行っていた。この件についてFIAが調査を行った結果、レーシングポイントに対して400,000ユーロ(約5000万円)の罰金を科し、コンストラクターズ選手権ポイントから15ポイントを剥奪した。
この裁定を不服として、ルノーやマクラーレン、ウイリアムズは控訴の意向を示していたが、後にそれを取り下げた。フェラーリは、彼らが主張を取り下げた後も控訴を続けていた最後のチームだった。
しかしFIAとF1の10チームの間で、2021年に向けたリステッドおよび非リステッド部品の使用を管理する新たな規則について合意に至ったため、フェラーリは法的手続きを終了することを決めた。
フェラーリは第8戦イタリアGP後に、次のような声明を発表した。
「この数週間、FIA、F1、チームの協業のもと、F1コミッション、FIA世界モータースポーツ評議会および技術指令書によって承認された2021年の技術と競技のレギュレーションについて、一連の修正作業が行われた。それはチャンピオンシップに参戦する各チームがシングルシーターのコンポーネントを設計するにあたっての責任を明確にし、レギュレーションの規定および意図の双方が完全に尊重されるよう、具体的な監視手法を導入するものだ」
「スクーデリア・フェラーリは、FIAとF1がこの非常に競争の激しいスポーツの基礎となるDNAの面について効率的な取り組みを迅速に行ったことに、感謝の意を表する」
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