巨人・中田 4番の仕事の裏に「恩師への思い」と「中田軍団」の存在

ココカラネクスト2022年9月9日(金)12時11分

(C)CoCoKARAnext

 これぞ4番の仕事だ。巨人は8日のDeNA戦(東京ドーム)に6ー5と勝利。4番・中田翔内野手(33)の一発が決めてとなった。

【関連記事】今FA戦線の目玉、西武・森をめぐって怪情報 急浮上した「意中の球団」とは


 1点を追う5回。一死一、二塁で打席に入った中田はDeNA2番手・平田の投じた低めツーシームを捉え、左中間スタンドへ飛び込む逆転の19号3ランを放つ。「よっしゃー!」思わず声が漏れる会心の当たりにベンチも大盛り上がりとなった。

 8月11日に4番に座ってから24試合で22打点をマーク。7月に続き、8月、9月も打率3割超えと好調をキープ、不振の岡本和に替わって4番の役割をしっかり果たしている。

 好調の背景には「モデルチェンジ」がうまく働いていることにもある。以前は長打狙いだったが、ここにきて、追い込まれればコンパクトな打撃を心がけるなど意識を変化させている。

 今季3度目の2試合連続弾。チームを救う4番の活躍には原監督も「翔の力で打ってくれたというところですね。うちの打者の中で一番、近いポイントで打てる打者ですね。ですから必然的に率も良くなるし、勝負強さも出てくるしね」と最敬礼。

 6日にはたびたび、直接指導を受けてきた長嶋終身名誉監督が緊急入院した。「すごく本当にみんなが心配している」と恩師に届く一発となることを願っている。

 快進撃を続ける中田を中心にナインの輪も拡がりつつあるという。

 「元々面倒見のいい中田を心酔する若手も増えてきているとか。親身になってアドバイスをくれる点など、若手にとっては背中を押す存在になっているようです」(放送関係者)

 昨オフは若手の秋広が志願して石垣島でマンツーマンの合同自主トレを行ったが「この雰囲気でいくと、オフは中田と一緒に自主トレを行いたいという若手が増えるのでは」(同)と「中田軍団」がチーム内の一大勢力となることも予想されている。

 チームもこの日の勝利で4位広島とのゲーム差はなくなり、9月に入ってからは4勝1敗1分けと上昇気流をつかみつつある。

 「本当に1試合1試合落とせない戦いが続いてますし、選手もみんないい緊張感を持ってぴりぴりやっている」と中田。頼もしい大黒柱はまだまだ暴れまくるつもりだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

Copyright © CoCoKARAnext All Rights Reserved.

「巨人」をもっと詳しく

「巨人」のニュース

スポーツニュースランキング