メルセデスF1、高ダウンフォースのコースと相性のいいW14に期待「シンガポールで表彰台を狙える位置に戻りたい」
メルセデスのトラックサイドエンジニアリングディレクターを務めるアンドリュー・ショブリンは、最大のダウンフォース特性を持つシンガポールで、今週末にW14が優れたパフォーマンスを発揮すると信じるに足る理由があると述べている。
2023年シーズン前半は困難な時期だったが、メルセデスは夏の間にマシンパフォーマンスを底上げするにあたって順調な進歩を遂げた。しかしチームのマシンは、レースでは依然としてやや一貫性に欠けていた。前戦イタリアGPの結果が示しているように、ダウンフォースが不足しているせいで高速サーキットは今もマシンの弱点となっている。レッドブルのマックス・フェルスタッペンが完璧な結果を維持したスピードの殿堂モンツァでは、ジョージ・ラッセルもルイス・ハミルトンも、フェラーリの直近のライバルたちに後れを取っていた。
しかしシンガポールのマリーナ・ベイ・市街地サーキットと、うだるように暑いストリートは、メルセデスにとってはるかに有利であることが判明するはずだ。
「我々は確かに期待している!」とショブリンは、モンツァの後にYouTubeの報告動画で語った。
「マシンがよりよい動きをすると考えられる理由がある。シンガポールはダウンフォースが最大のコースだからだ。バルセロナやブダペスト、さらにはザントフォールトなど、高ダウンフォースのコースにおいてマシンはよく機能しており、我々は非常に力強いパフォーマンスを発揮した。シンガポールではもう少し速さを発揮し、表彰台に挑戦できるポジションに戻れることを期待している」
シンガポールでは、メルセデスはマリーナ・ベイのレイアウト変更を考慮する必要があるだろう。コースの全長は135m短くなったが、それによって若干速くなっている。
「このコースは非常に独特な挑戦を投げかけてくるし、今年はいくつかレイアウト変更もある。ラップの終盤近くにあった4つの連続コーナーが取り除かれ、グランドスタンドの下のトンネルを通る場所がなくなった。そのため今では長いストレートができたので、タイヤの挙動が少々変わるだろう」
「そこではエネルギーが少々減るが、ターマックが荒れているということもある。タイヤは最もソフト寄りの3種類のコンパウンドを使用するので、タイヤにとっては厳しいレースだ。それにバンピーなストリートコースでもある」
「それに加え、レースは夜間に行われる。取り組むべき課題はたくさんあるが、我々は力強いパフォーマンスを期待して楽観的に臨むだろう」
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