ロッテの佐々木朗希の初タイトルは絶望的 疲労蓄積で登録抹消 奪三振もオリックス・山本に23差
ロッテの佐々木朗希投手が15日に出場選手登録を抹消された。14日の日本ハム戦(ZOZOマリン)では今季9勝目を挙げたものの、5回1失点で降板していた。再登録は最短で25日。日程的には先発としてあと2度登板できるが、プロ3年目で初の規定投球回到達は難しくなった。
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抹消の理由は疲労の回復具合が遅くなっていることが挙げられるという。7月には右手中指のまめがつぶれて3週間近く戦列を離脱。球宴後に復帰したが、9月に入ると疲労蓄積がなかなか抜けない状況になった。
14日の試合も中11日でのマウンドで、ストレートの最速は159km。160km超えが当たり前だった今季の前半戦までと比較しても本来のパフォーマンスを出せていないのは明らかだ。
球界関係者も「クライマックスシリーズ進出争いで大事な戦力ではあるが、無理して投げさせて故障につながれば、来季以降の戦いにも響く。他の投手と比べて出力が桁外れだから慎重にならざるを得ない。賢明な判断ではないか」とする。
1軍デビューは昨季だが、先発として開幕時期からシーズンを通して稼働するのは今季が初めて。4月にはプロ野球史上16人目の完全試合を達成し、初の投手タイトル獲得は間違いないと予想されていたが、たまった疲労や肘や肩への負荷をいかにリカバリーするかは、経験しないことには本人にも分からないもの。チームとしても若手の「通過儀礼」として受け入れざるを得なかったもようだ。
最も可能性のあった奪三振争いについても、15日時点でトップを守る山本由伸(オリックス)とは23差となり、逆転タイトルは絶望的となった。最優秀防御率も規定投球回到達が前提で、最高勝率もシーズン13勝以上が対象。新人王も昨季に11試合に先発して計63イニング1/3を投げており、資格を既に喪失している。
今季は19試合に先発登板し、9勝4敗、防御率2・04。自身初の2桁勝利も懸けてシーズン最終盤のマウンドに上がることを目指す。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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