メルセデスF1代表、ラッセルのクラッシュを責めず「次に優勝争いをする時にこの経験が役立つ」
メルセデスF1のチーム代表トト・ウォルフは、シンガポールGPの最終ラップでウォールに激しくぶつかり、確かと思われた3位の座をふいにしたジョージ・ラッセルを責めず、この経験を今後に役立ててほしいと述べている。
「ジョージのことを思うと残念だ。彼は99.9パーセント素晴らしい週末を送っていたが、集中力が一瞬途切れたことでウォールに衝突し、このようなことになった」
「私が彼に言ったのは、レースの優勝やタイトルを狙っている時よりは、今起きて、そこから学習できる方がよかったということだ。このミスは彼のなかに刻まれるだろう」
ラッセルがウォールに衝突して3位を失い、チームメイトのルイス・ハミルトンが3位に繰り上がった。たとえ、ふたりが前を行くカルロス・サインツ(フェラーリ)とランド・ノリス(マクラーレン)を抜けなかったとしても、3位と4位でフィニッシュしていれば、メルセデスはコンストラクターズ選手権において28ポイントを稼いでいた(ハミルトンがファステストラップを記録)。しかし実際には16ポイントの加算にとどまり、ランキング3位フェラーリとのギャップが大幅に縮まってしまった。
しかしウォルフは、ラッセルのミスを責める気持ちはないと断言している。
「彼が競争力のあるマシンで走り始めてから、まだ2年目だということを忘れてはならない。彼は全力を尽くした。優勝をつかむために激しくプッシュしていたのだ。あの段階で、まずはノリスを、その後サインツをオーバーテイクするためには、ウォールに1mm以内まで近づくような気持ちで攻めるしかなかった」
「ランドはウォールに軽く接触したが、その後ろにいたラッセルはより激しく当たった。そのため彼はレースを犠牲にすることになった。しかしあれほどプッシュしていれば、こうしたことは起きるものだ」
ラッセルがひどく打ちのめされてシンガポールを離れたと、ウォルフは明かした。しかし日本GPでラッセルは必ず立ち直ると、ウォルフは信じている。
「もちろんジョージは根っからのレーサーだ。(あのミスに)気落ちしている。しかし私は彼に、我々はトップではなく3番手を走っていたのであり、あのような状況で、短時間で学ぶことができてよかったと言った。彼はメルセデスに入ってまだ2年目だ。次に優勝やタイトルを争うようになったとき、彼は今回のようなミスを犯すことはないだろう。当然ながら彼は苛立っていたが」
「シンガポールは昔から他とは違うコースだ。ここでレッドブルは失敗したものの、特に鈴鹿のような従来型のサーキットへ戻れば、通常の序列に戻る可能性はかなり高い」
「ジョージはシーズンを通して、上位で戦ってきた。次もまた上位争いに加わるはずだ」
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