「ここに来て良いヒットが出ている」”9月”に勝負強さを発揮したノイジーを球団OBが称賛!「外のスライダー」攻略が評価のポイントに
大事な場面でヒットが出始めたノイジー。このままポストシーズンでも勝負強さを発揮したい(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext
ポストシーズンへ向け、助っ人としての頼もしさを増し続けている。
セ・リーグ優勝を決め、クライマックスシリーズを見据える阪神打線の中で、ノイジーが快音を響かせている。今月の打率は.231ながらも、マークした本塁打3、打点16(9月23日終了時)はいずれも自身月間最多。勝負どころでランナーを還すバッティングも目立っている。
【動画】ここに来て勝負強さを発揮!球界OBも評価を見直したノイジーの9号2ランの映像
9月20日の巨人戦では2-3で迎えた8回裏、ランナー2・3塁の場面でセンター前へ逆転となる2点タイムリーを放ち、甲子園を沸かせた。さらに9月23日、神宮球場で行われたヤクルト戦では初回、阪神が2点のリードを奪った後の第一打席、ヤクルト先発ロドリゲスのカットボールをとらえ、レフトへの第9号2点本塁打でチームに追加点をもたらした。また、8-2のスコアで迎えた8回にもタイムリーヒットを記録している。
来日1年目の今季、シーズン序盤から夏場までは初対戦となる日本の投手の厳しい攻めに苦しみ、結果が出ない日も続いた。しかし、レフトの守備での貢献度は高く、シーズンが進むにつれ打席でも好結果を出し続けてきており、ここ最近のノイジーのバッティングには球界OBからも称賛のコメントが寄せられている。
「最近は6番を打っていますが、ここに来て本塁打や良いヒットが出ている」
そう語っているのは現役時、中日、西武、阪神で主力打者として活躍し、楽天の初代監督も務めた田尾安志氏だ。自身のYouTubeチャンネル『TAO CHANNEL』の中で、最近のゲームでのノイジーのパフォーマンスについて語っている。
9月20日の巨人戦、23日のヤクルト戦、阪神が勝利した2試合のゲームレポートにおいて、田尾氏はいずれもノイジーを試合のMVPに選出。巨人戦での終盤の逆転タイムリーには「ここで打ってほしいという時に結果が出なかったが、ようやく打ってくれた」と賛辞を贈りながら「後半になって打点が多くなってきている」と印象を述べた。
さらに9月23日、ヤクルト戦では8回のライト前ヒットを高く評価している。外寄りのスライダーが続いたこの打席で「スライダーをきっちり投げられたら空振りかなと思ってみていた」と振り返っており、結果は4球目のスライダーをはじき返してのタイムリーヒット。この内容に田尾氏は「今までだと、あの外の球は空振りする確率が高いスライダーだった。これをヒットできたことで(自分の中で)評価が高くなった」とバッティングの変化を指摘した。
田尾氏は、「ミエセスを出したほうがいいと言っていた時期もあったが」と自身の過去の発言を振りかえりつつ、ノイジーに対し「クライマックスシリーズや、出場が決まれば日本シリーズでの活躍も期待したい」と今後へ向けエールも贈っている。今後迎える短期決戦の重圧のかかる戦いの中でも、ノイジーの勝負強さが発揮されることを、多くの阪神ファンも望んでいる。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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