F1のドメニカリCEO、2022年はシーズン全体の1/3のグランプリでスプリント予選を導入予定と明かす
F1のCEOを務めるステファノ・ドメニカリは、2022年シーズンにスプリント予選レースの回数を増やし、グランプリレース全体の3分の1でこのフォーマットを導入する予定だと語った。
F1は、土曜日の午後に30分間のスプリントレースを行う試みを進めている。7月のF1第10戦イギリスGPと9月の第14戦イタリアGPで導入されたフォーマットは、11月の第19戦ブラジルGPでも実施が計画されている。
新フォーマットについて、F1ドライバーたちからは対照的なフィードバックが寄せられている一方、これまでのスプリントレースを「大成功」と総括しているドメニカリいわく、F1コミュニティやファンからの反応は「ポジティブ」だという。
F1は今シーズン終了後に新フォーマットの包括的な最終評価を行う予定だが、来シーズンについては回数を増やす方針のようだ。
「我々は今年の初めに、将来適切なプランをつくれるよう、今年は試験的に3回実施すると話した」と、ドメニカリは『Sky Sports』に語った。
「これまでに寄せられたコメントの大多数は非常にポジティブな内容だった。主催者たちはとても喜んでいる。金曜日と土曜日と日曜日に新しくて意義深い何かが行われるからだ」
「こうしたポジティブなフィードバックを見ている我々としては、このフォーマットを評価しない人たちの意見も勘案したうえで優れたプランをつくる必要がある。全般的に言って、これまでのところは大成功を収めている」
「スプリント予選のフォーマットを、すべてのグランプリに持ちこむことはしない。おおむねレース全体の3分の1程度にとどめておきたい。賞やポイントの付与についていくつかのやり方を考えるとともに、特定のコースでの実施を検討する。コースの選び方によって違いが生じるからだ」
「つまり、考えるべき要件は数多い。放送局、ドライバー、チーム、主催者、ファンなど、すべての関係者を巻き込んで進めていく」
「我々の役割として、正しい決断を下すこと、そしてあらゆる論点とあらゆる人々の視点を考慮することを忘れずに意識していくつもりだ」
F1の2022年カレンダーは史上最多の23戦で構成される。そのなかには、5月に設定される新しい開催地のマイアミも含まれている。個々の日程はこれから決まるが、ドメニカリは2022年シーズンについて、開幕は例年どおり3月中旬になる一方、最終戦はF1として望ましくない結論である11月中旬になることを明かした。
「カレンダーが23レースで構成されるのは確かだ」
「もちろん、我々としては世界各国の政府が制定している新型コロナウイルス関連の規制を最大限に尊重する。しかし、希望の兆しを見せること、楽しめる日常を提供することがF1の目的でもある」
「カレンダー上で適切な開催のリズムを作ることが大切だ。当然、時期についてロジスティクスの観点から正しいフローを確保することも検討課題となる」
「まだ決まっていないことも多いものの、ひとつお伝えできるとすれば、来年のF1シーズンは3月中旬に始まって、11月中旬に終わるだろう」
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