ダイムラーがメルセデスF1活動継続を再度表明。AMGとチームの関係を強化し、F1技術を積極的に活用
メルセデスの親会社ダイムラーの会長オラ・ケレニウスが、同チームを長期的にF1に参戦させる意向であることを改めて確認した。2021年からは、メルセデスのハイパフォーマンス・スポーツカーブランドであるAMGとのつながりをより一層強化する予定だという。
2019年にF1ドライバーおよびコンストラクターズ選手権6連覇を成し遂げたメルセデスには、昨年からF1撤退を推測する声が高まりつつある。今年、新コンコルド協定にサインした後も、ダイムラーがチームを売却するといううわさが新たに持ち上がり、チーム代表トト・ウォルフがこれを完全に打ち消していた。
10月2日にホンダが2021年末でF1活動を終了することを発表、これによりメルセデスの今後のプランに注目が集まったが、今週、ダイムラーのケレニウス会長がより明確な答えを示した。
10月6日、投資家との電話会議において、ケレニウス会長は、メルセデスがF1から撤退するプランはないことを再度確認した。ダイムラーは電動化への取り組みを進めるうえで、今後より積極的にF1の技術をAMGの開発に役立てていくということで、来年からはAMGとF1との関係をさらに強化すると、会長は発言した。
メルセデスは2012年からAMGブランドをチーム名に採用し、現在「メルセデスAMGペトロナスF1チーム」としてF1にエントリーしている。
「2021年からのポートフォリオの電動化により、AMGは次のレベルに進む。(AMGという)サブブランドのF1とのつながりは、来年強化される。メルセデスのハイパフォーマンス・ブランドとしてのアイデンティティをより強く示すためだ」とケレニウス会長は火曜、今後の企業戦略を発表するなかで語った。
「我々は将来、エキサイティングな他の技術へと進むにあたり、F1での技術開発をパフォーマンスハイブリッドへと役立て、AMGカーに採用していく」
「プロジェクト・ワンによって、我々はF1のパワートレインを市販車に用いている。従って、今後AMGのためにF1を利用していくのは自然なことだ」
プロジェクト・ワンはメルセデスAMGのハイパーカーで、F1で培われたハイブリッド・テクノロジーを活用、メルセデスF1と同じ1.6リットルV6直噴ターボエンジンにMGU-HとMGU-Kを組み合わせたハイブリッド・パワーユニットを搭載している。
『Auto Motor und Sport』によると、2021年型メルセデスF1マシンにはより目立つ形でAMGのロゴが飾られるということだ。
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