「ガスリーを獲得できたのは“予期せぬ幸運”」とアルピーヌ/ルノー。オールフランス体制でのF1活動に誇り
2023年に向けて、エステバン・オコンのチームメイトとしてピエール・ガスリーと契約したことを発表したアルピーヌF1は、才能あるガスリーがチームの前進に貢献することに期待するとともに、来年からオールフランス体制で戦うことに誇りを感じている。
アルピーヌは、フェルナンド・アロンソとの契約を2023年に延長し、リザーブドライバーのオスカー・ピアストリをウイリアムズに貸し出すプランを考えていたが、複数年契約を希望するアロンソはアストンマーティンへの移籍を決め、アルピーヌとの将来に不安を募らせたピアストリはマクラーレンと契約を結んだ。そのため、アルピーヌは予想外に、オコンのチームメイトを新たに探さなければならなくなった。
アルピーヌはガスリー獲得を目指し、現在の契約から解放する可能性についてレッドブルと交渉、レッドブルはニック・デ・フリースと契約を結び、ガスリーを手放すことを決めた。
アルピーヌはガスリーとの契約を、アルファタウリはデ・フリースとの契約を、それぞれ10月8日に正式に発表した。
「ピエールが2023年とそれ以降、チームの一員になることになり、非常にうれしく思う」とオットマー・サフナウアー代表はコメントした。
「彼はすでにF1において才能を証明済みであり、その才能を我々チームのなかで生かしていくことを楽しみにしている」
「我々チームは今後数年においていくつかの目標を掲げている。我々のドライバーラインアップは、チームの大きな野心を反映するものである。ピエールとエステバンは共に、目標に向けて前進し続けていくためにチームを突き動かしてくれるものと、私は信じている」
「ピエールがこのステップを踏むための条件に合意してくれたレッドブルにも感謝したい」
アルピーヌのCEOを務めるローラン・ロッシは、「アルピーヌファミリーに加わるピエールを心から歓迎したい。彼は才能があり、やる気にあふれたドライバーだ。F1における我々の目標のために積極的に貢献してくれるだろう」と期待を示した。
「彼は、アルピーヌのプロジェクトの特徴である野心と進歩に完全に合致している。若いが経験豊富で、すでに成功を収めたドライバーであり、彼の軌道は我々のそれと一致している。共に成長していくことを楽しみにしている」
ルノー・グループCEOルカ・デ・メオは、思わぬ経緯でガスリーを獲得できたのは幸運だったと述べ、来年からオールフランス体制で戦うことを誇りに思うと語った。
「2023年からオールフランスのドライバーラインアップで戦うことを誇りに思う。我々のルーツはフランスにあり、アルピーヌはノルマンディーで生まれた。これはある種のセレンディピティである。ふたりがチームとグループの前進に貢献し、我々がフランスの誇りの象徴になれることを願っている」
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