シューマッハー、F1フリー走行出走は叶わずも「ブリーフィングに参加して協力するのはとても価値のあること」
2020年F1第11戦アイフェルGPの金曜日は、悪天候の影響により視界不良でメディカルヘリが飛ぶことができなかった。そのため2回のフリー走行では一度もピットレーンがオープンせず、ドライバーらは走ることができなかった。
アイフェルGPのフリー走行1回目(FP1)では、アルファロメオからミック・シューマッハーが、ハースからはカラム・アイロットがそれぞれ参加予定だったが、初めてのフリー走行出走とはならなかった。
フェラーリの若手育成プログラム『フェラーリドライバーアカデミー(FDA)』に所属するシューマッハーとアイロット。今年は両者揃ってFIA-F2に参戦しており、プレマ・レーシングのドライバーを務めるシューマッハーは現在ランキング首位に立っている。
そのシューマッハーはアントニオ・ジョビナッツィのマシンをドライブする予定だったが、今回は叶わず。グランプリ初日を終え、アルファロメオやFDAへの感謝を述べ、今回の経験は価値のあるものだと語った。
「トラックに出て走りたかったけれど、それでもここにいるのは素晴らしいことだ。チームとともに過ごす機会を与えてくれたアルファロメオ・レーシング・オーレンとフェラーリドライバーアカデミーに感謝している」
「エンジニアの横でブリーフィングに参加して、クルーと協力するというのはとても価値のあることだ。この経験は、僕にF1オペレーションのプロセスや哲学を教えてくれる」
「チームのためにデータを得ることができればよかった。それに何も見ることができなかったファンには申し訳なく思っている。今週末の残りはもう少し走れるように願うだけだ」
一方ユニ・ヴィルトゥオーシからF2に参戦するアイロットは、シューマッハーと22ポイント差でランキング2位につけている。ロマン・グロージャンのマシンを駆ってFP1参加を果たすことはできなかったが、今年が終わる前にもう一度チャンスが欲しいと述べた。
「もちろん誰にとっても最も理想的なセッションではなかった。それでも、ここに来てF1ドライバーのように準備をするというのは素晴らしい経験だ。その点から見ても僕はたくさんのことを学んだし、機会を無駄にしていない」
「コースへ出て行って何周か走りたかったけれど、残念ながら天候がそれを許してくれなかった。できれば今年が終わる前にもう一度チャンスが欲しい。もしこれが唯一の機会だとしたら、それは経験になる。そこからできる限りポジティブなものを引き出さないといけない。たとえ何が起きても、別のチャンスに向けてより良い準備をするつもりだ」
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