【気になる一言】アイフェルGP欠場のストロール、新型コロナは「陰性」とチーム代表が明かすも隔離中
2017年にF1にデビューして以来、72戦に出場してきたランス・ストロール(レーシングポイント)。しかし、73戦目となった第11戦アイフェルGPで、ストロールのデビューからの連続レース出走は途切れた。体調不良のため、アイフェルGPを欠場することになったからだ。
オットマー・サフナウアー代表によれば、異変は前戦ロシアGPから起きていたという。
「『体調がすぐれない』と言っていた。ロシアから帰国した後も回復しなくて、たぶん、風邪だろうと思う」
レーシングポイントというと、今シーズン、第3戦ハンガリーGP後にメキシコへ帰国したセルジオ・ペレスが新型コロナウイルスで陽性反応が出て、シルバーストンでの2レースを欠場している。しかし、サフナウアーは現時点でストロールは陽性ではないという。
「ロシアでも、そして帰国してからも、われわれは5日おきに検査しているが、ランスはすべて陰性だった。最後に行った火曜日(10月6日)の検査でも陰性だったので、新型コロナウイルスではない。それでも、万が一に備えて、FIAのプロトコルに沿って、いまは隔離している」
ストロールは土曜日のフリー走行3回目から欠場したが、その判断はいつ行われたのか。サフナウアーはこう振り返った。
「決断したのはセッション開始30分前だった。そのときまでは、彼はまだセッションに参加するつもりでいた。でも、その後、もし体調が回復しなかったらと考えたのだろう。フリー走行の後には予選があり、レースもある。レースをすることが最も重要であることは彼も理解していた。そして、私は彼に言った。『この後、ダブルヘッダー(ポルトガルGP&エミリア・ロマーニャGP)がある』と。すると彼は次に備えて、いまは休養を取ることがベストだと言ったんだ」
こうして、ストロールのアイフェルGP欠場が決定。しかし、予選には代役を出場させる権利が残っていた。そこでサフナウアーが電話したのが、ニコ・ヒュルケンベルグだった。
「ニコがRTL(ドイツのテレビ局)の解説で、土曜日にニュルブルクリンクに来る予定だと聞いたんだ。彼はまだケルンにいたから、すぐに来てほしいと連絡した」
もし、ヒュルケンベルグがニュルブルクリンクに来る予定になっていなかったら、どうしていたのか?
「そのときは、パドックにいたストフェル・バンドーンにしていただろう。ただ、ニコはすでに一度チェコ(ペレスの愛称)の代役として今年我々と仕事していたから、ペダルやシートなど、準備がやりやすかったのでニコを優先した」
なんとか予選までに間に合ったヒュルケンベルグだったが、残念ながら20番手に終わった。しかし、サフナウアーはまだポイント獲得のチャンスはあると言う。
「いきなり来て、2アタックしただけだから、今日は予選を通過しただけで十分。彼が実力を出しきれなかったのは、彼のせいではなく、マシンのせい。ニコはアップデートされたマシンが以前よりも速くなっていたことにとても驚いていたよ。だから、レースでマシンに慣れていけば、まだポイントを獲るチャンスはあるよ」
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