投手王国再建が求められる巨人でレジェンドOBから「評価された選手」「もうひと伸びが期待される選手」とは
菊地は今季、ブルペンを支えた(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext
2年連続Bクラスに沈んだ巨人ではチーム防御率がリーグワースト2位の3・39と強固な投手陣を築くことも課題とされている。
近年、なかなかチームが上位浮上できない要因にピッチャー陣の問題が浮上する中、巨人OBからも様々な考察の声があがっている。
【動画】10月4日に行われた今季最終戦に先発した山崎伊はプロ初完封勝利で節目の10勝目を飾った
現役時代に完全試合を達成したことでも知られる元巨人の槙原寛己氏は巨人でヘッドコーチなどを歴任した岡崎郁氏のYouTubeチャンネル「アスリートアカデミア」に出演。10月10日に更新された動画内で現在の巨人の投手陣について言及している。
槙原氏が「今年見ていて良くなった」として、名前をあげたのは中継ぎの菊地大稀だった。
「ランナーいるところでも使えるし、良くなったなと思いました」とコメント。育成出身、今季がプロ2年目となる右腕は5月27日の阪神戦(甲子園)から6月中は、11試合連続無失点記録をマークするなど存在感を示した。救援投手陣の安定がチーム課題にあがる中、来季以降もブルペン陣を支える役目が期待されそうだ。
また先発ローテーションにおいては、槙原氏、岡崎氏ともに安定した6投手が必要とする中、戸郷翔征、菅野智之、今季初めて10勝をマークした山崎伊織、後半戦活躍した赤星優志などが顔ぶれとしてあがる中、槙原氏から奮起を期待する投手として名前があがったのは左腕投手の横川凱、高橋優貴、井上温大の3人だった。
横川は今年4月のヤクルト戦で入団5年目にしてプロ初勝利を飾った。多彩な変化球を操る一方で直球の球威が課題とされる。シーズン当初は先発でスタートしながら途中は中継ぎも経験し、20試合に登板し、4勝8敗、防御率3・95。
また一昨年のチーム勝ち頭だった高橋も昨年は9月に左肘の手術を行うなど、ここ2シーズンは苦しい時間を過ごしている。今季は先発、中継ぎとして6試合に登板し、0勝1敗で防御率5・14。一時は戸郷と並ぶ左右エースへと成長が期待されていただけに、巻き返しを期待したいところではある。
今季がプロ4年目、ローテーション定着が期待された井上も今季、再三先発として機会を与えられながら、9月3日のDeNA戦では2回途中7失点KOを食らうなど、一軍マウンドでは結果を残せず。
井上、横川の2人に関して槙原氏はもっと球威をつけることを求める場面もあった。
今季18年ぶりにリーグ制覇した阪神は豊富なピッチングスタッフを武器にゲームを優位に進めた。対戦成績で球団ワーストの18敗と圧倒的な差を見せつけられた巨人は、まず投手陣整備が来季への宿題となりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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