メルセデス首脳陣、F1アイフェルGPにおけるDASの効果を巡り意見の相違。ストラテジストは高評価
メルセデスのチーム代表であるトト・ウォルフと、チーフストラテジストのジェイムズ・ボウルズは、第11戦アイフェルGPの低温環境におけるチームの二重軸ステアリング(DAS)の有用性について異なった見解を持っている。
先週末のニュルブルクリンクは周辺気温が約8度で非常に寒いコンディションとなり、ドライバーはレース中にタイヤ温度を維持する難題に直面した。メルセデスのドライバーがマシンのフロントホイールのトー角を変更できるDASシステムは、理論的にはタイヤ温度を維持するのに役立つはずだが、ウォルフはタイヤの加温装置として大きな役割を果たさないと主張して、DASの役割を低く評価した。
「レッドブル、特にマックス(フェルスタッペン)はセクター1で非常に優れていただろう」とウォルフは語った。
「彼らの行ったウォームアップなどは我々の行ったことより優れていたが、1周の間に我々は明らかにタイムを取り戻した」
「DASは多少役に立った。それはみんなが信じるような流れを変えるようなものでも特効薬でもない。だがフロントのもう少し熱を保つためには良いツールだ」
興味深いことにボウルズは、マシンのタイヤで熱を発生させるか、もしくは維持するという点に関して、DASシステムの効率性に異なった評価を下した。
「レース中どこで我々がそれを使用したかということだが、それはフォーメーションラップでのことだ。またセーフティーカーの後ろにいた時も使用した」とボウルズは語った。
「ただ、どんどん冷めていくタイヤで何周も回った」
「我々のリスタートが非常に良かった理由の要因はDASであり、今週末はそれが本当に成功したと言っても過言ではない」
ハミルトンはレース後、特に隊列が再編成できるように意図的に一定の速度に落としてセーフティーカーの後について行く時に、タイヤに熱を入れることに苦労したと認めている。
「僕からするとタイヤは機能していなかった。特にピットストップ後に出てきた時にはね」とハミルトンはコメントした。
「(マックスと)十分なギャップがあったけれど、その後(彼が)もうすぐ僕に追いきそうだった。(彼が)僕に追いつきそうな時、僕は新しいタイヤでとても苦戦していた」
「それからセーフティーカーが導入された。どうしてあんなに低速で走るのか知らないけれど、みんなが追いつく必要があるからとか、そういう感じの理由なのかもしれない」
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