ニック・デ・フリース、アルファタウリ加入前に、メルセデスでもう一度FP1を担当へ
F1チームはライバルからマシンの開発状況を隠そうとするものだが、メルセデスは、来年アルファタウリに加入することが決まったリザーブドライバーのニック・デ・フリースを再度FP1で走らせるようだ。
デ・フリースは2023年からレッドブル傘下に入り、アルファタウリで初のF1フルシーズンを戦うことが決まった。2022年シーズン最終戦アブダビ後に実施されるF1公式若手ドライバーテストで、アルファタウリのマシンを初めてドライブする見込みだ。
だがその前に、デ・フリースには、長年サポートを受けてきたメルセデスの最新型マシンをもう一度ドライブするチャンスがあるようだ。F1チームはシーズン終盤に翌年に向けた技術ソリューションを試すことは珍しくないが、メルセデスは最後の4戦のうちの1戦で、彼をFP1に起用する計画を立てている。
2022年F1規則により、各チームはシーズンに最低2回はグランプリ出場経験が2回以内のドライバーを、FP1で走らせなければならない。メルセデスはフランスGPでデ・フリースをルイス・ハミルトンのマシンに乗せた。メルセデスの広報担当者は、デ・フリースが残りのレースのなかの1戦でジョージ・ラッセルの代わりにFP1を担当する予定であることを認めた。
残り4戦のうち、ブラジルはシーズン最後のスプリントフォーマットの週末であるため、デ・フリースが出場するグランプリ候補から外れる。つまりアメリカGPかメキシコGP、あるいは最終戦アブダビGPということになるが、アブダビGPの2日後にはデ・フリースにとってアルファタウリでの正式デビューとなる若手テストが控えている。
デ・フリースはメルセデス以外でもスペインGPでウイリアムズ、イタリアGPでアストンマーティンからFP1に出場。イタリアでは病欠したアレクサンダー・アルボンの代役としてF1デビューを飾った。
メルセデスは、アブダビGP後に実施される若手ドライバーテストで誰を起用するのか、まだ発表していない。デ・フリースは移籍し、もうひとりのリザーブドライバー、ストフェル・バンドーンは2017年から2018年にマクラーレンで2シーズンを過ごしたため参加資格がない。現在FIA F2選手権で8位につけているジュニアドライバーのフレデリック・ベスティが唯一の選択肢となりそうだ。
ベスティは今のところF1マシンで走行した経験がないが、今年、ブラックリーにあるメルセデスのシミュレーターに50日近く乗っている。
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