ビジャレアル対バレンシアのダービーマッチについて知っておきたい7つのこと
サッカーキング2020年10月17日(土)21時20分
ビジャレアルとバレンシアが対戦する [写真]=Getty Images
2週間ぶりに再開するリーガ・エスパニョーラ。18日に行われる第6節では、ビジャレアルとバレンシアによる“バレンシア・ダービー”が開催される。ビジャレアルの本拠地『エスタディオ・デ・ラ・セラミカ』で行われる大一番を制するのは、果たしてどちらのチームなのか。また、MF久保建英のスタメン出場はあるのか。ここでは知っておきたい7つの情報を紹介する。
[写真]=Getty Images
■バレンシア・ダービーって?
ビジャレアルとバレンシアはスペイン東部、地中海に面するバレンシア自治州に本拠地を構えており、両者の対戦は“自治州ダービー”として知られている(ビジャレアルはバレンシア市から北へ約60㎞のところにあり、別の県に属する)。両チームは長らく別のカテゴリーを主戦場としてきたが、ビジャレアルが1998年に初の1部昇格を達成。その後、短期間でリーグ屈指の強豪クラブに成長を遂げたことで、ライバル関係に拍車がかかった。なお現在ビジャレアルの会長を務めるフェルナンド・ロッチ氏の兄フランシスコ氏は、1994年から1997年までバレンシアの会長を務めていたことでも知られている。
■過去の戦績ではビジャレアル有利
リーグ戦では、1998年に初めて対戦した両チーム。今回で41回目の顔合わせとなる。過去の対戦成績はビジャレアルの17勝、バレンシアの15勝、そして8引き分けと、ビジャレアルが勝ち越しに成功。過去10戦を振り返っても、ビジャレアルは6勝1分け3敗とバレンシアを圧倒しているが、直近の4試合はバレンシアが2勝1分け1敗とリードしている。なお両者の戦いがスコアレスドローに終わることは珍しく、過去40戦で2試合のみ。今回も派手な打ち合いが見られるかもしれない。
■プレシーズンマッチで対戦
両チームは、今夏のプレシーズンマッチで対戦済み。8月28日に行われた一戦は、サムエル・チュクウェゼの得点でビジャレアルが先制するも、後半にマキシ・ゴメスが2ゴールを決めて、バレンシアが逆転勝利を手にした。久保は同点に追いつかれた後に出場し、左サイドでプレー。同世代の韓国代表MFイ・ガンインとの“日韓対決”も実現した。51日ぶりの再戦で白星を挙げるのは、ビジャレアルか、バレンシアか。
■両指揮官は元同僚にて親友
宿敵同士が相まみえるダービーだが、両指揮官は現役時代の“元同僚”であり、親友でもある。ビジャレアルを率いるウナイ・エメリ監督と、バレンシアを指揮するハビ・グラシア監督は、1995-96シーズンにレアル・ソシエダでプレー。チームメイトとして過ごした期間はその1年だけだったが、その後も交友は続き、エメリ監督がアーセナルを、グラシア監督がワトフォードを率いていた頃には、お互いの練習場が隣接していたこともあって、食事を共にしたこともあったという。今夏に揃ってリーガに復帰し、あろうことかライバル同士を率いることになった両指揮官の采配にも注目が集まる。
■親友対決&古巣対決
両指揮官にとっては、“親友対決”であると同時に“古巣対決”でもある。エメリ監督は2008年に当時36歳でバレンシアの監督に就任し、2012年の退任までに、ダビド・シルバやダビド・ビジャ、フアン・マタといった選手たちを指導。タイトル獲得こそならなかったが、3シーズン連続でチャンピオンズリーグ出場権を獲得したクラブ史上初の指揮官となった。一方のグラシア監督は、1999年から2003年まで選手としてビジャレアルに在籍。2010-11シーズンにはBチームの監督も務めた。現在トップチームに在籍するDFジャウメ・コスタやMFモイ・ゴメスは当時の教え子にあたる。いずれにせよ、両指揮官には特別なゲームとなるだろう。
■宿敵に“元キャプテン”が3人在籍
ただ、“古巣対決”として最も大きな注目を浴びるのは、ビジャレアルのMFダニエル・パレホだろう。昨季までバレンシアの主将を務めた男は、今夏に“移籍金ゼロ”でビジャレアルに移籍。本人は残留を望んでいたが、クラブの方針でそれが叶わず、涙ながらにバレンシアを去った。そんな元主将が古巣相手にどんなプレーを見せるのか、ファンならずとも目が離せない。なおビジャレアルでは、FWパコ・アルカセルとDFラウール・アルビオルも、バレンシアのキャプテンマークを巻いてプレーしたことがある。宿敵に元キャプテンが3人も在籍している、というのはとても興味深い。
■久保のスタメン起用は?
今季リーグ戦、開幕5試合を2勝2分け1敗で乗り切ったビジャレアルだが、エース離脱というアクシデントに見舞われている。FWジェラール・モレノがスペイン代表での練習中にハムストリングを負傷。復帰には3週間程度かかる模様で、今回のダービーマッチでは代役を誰が務めるのかが注目されている。ナイジェリア代表に招集されていたチュクウェゼのほか、ケガから復帰したコロンビア代表FWカルロス・バッカも候補の一人。もちろん、久保の初スタメンを望む声もあり、指揮官の決断には改めて注目が集まる。
(記事/Footmedia)
[写真]=Getty Images
■バレンシア・ダービーって?
ビジャレアルとバレンシアはスペイン東部、地中海に面するバレンシア自治州に本拠地を構えており、両者の対戦は“自治州ダービー”として知られている(ビジャレアルはバレンシア市から北へ約60㎞のところにあり、別の県に属する)。両チームは長らく別のカテゴリーを主戦場としてきたが、ビジャレアルが1998年に初の1部昇格を達成。その後、短期間でリーグ屈指の強豪クラブに成長を遂げたことで、ライバル関係に拍車がかかった。なお現在ビジャレアルの会長を務めるフェルナンド・ロッチ氏の兄フランシスコ氏は、1994年から1997年までバレンシアの会長を務めていたことでも知られている。
■過去の戦績ではビジャレアル有利
リーグ戦では、1998年に初めて対戦した両チーム。今回で41回目の顔合わせとなる。過去の対戦成績はビジャレアルの17勝、バレンシアの15勝、そして8引き分けと、ビジャレアルが勝ち越しに成功。過去10戦を振り返っても、ビジャレアルは6勝1分け3敗とバレンシアを圧倒しているが、直近の4試合はバレンシアが2勝1分け1敗とリードしている。なお両者の戦いがスコアレスドローに終わることは珍しく、過去40戦で2試合のみ。今回も派手な打ち合いが見られるかもしれない。
■プレシーズンマッチで対戦
両チームは、今夏のプレシーズンマッチで対戦済み。8月28日に行われた一戦は、サムエル・チュクウェゼの得点でビジャレアルが先制するも、後半にマキシ・ゴメスが2ゴールを決めて、バレンシアが逆転勝利を手にした。久保は同点に追いつかれた後に出場し、左サイドでプレー。同世代の韓国代表MFイ・ガンインとの“日韓対決”も実現した。51日ぶりの再戦で白星を挙げるのは、ビジャレアルか、バレンシアか。
■両指揮官は元同僚にて親友
宿敵同士が相まみえるダービーだが、両指揮官は現役時代の“元同僚”であり、親友でもある。ビジャレアルを率いるウナイ・エメリ監督と、バレンシアを指揮するハビ・グラシア監督は、1995-96シーズンにレアル・ソシエダでプレー。チームメイトとして過ごした期間はその1年だけだったが、その後も交友は続き、エメリ監督がアーセナルを、グラシア監督がワトフォードを率いていた頃には、お互いの練習場が隣接していたこともあって、食事を共にしたこともあったという。今夏に揃ってリーガに復帰し、あろうことかライバル同士を率いることになった両指揮官の采配にも注目が集まる。
■親友対決&古巣対決
両指揮官にとっては、“親友対決”であると同時に“古巣対決”でもある。エメリ監督は2008年に当時36歳でバレンシアの監督に就任し、2012年の退任までに、ダビド・シルバやダビド・ビジャ、フアン・マタといった選手たちを指導。タイトル獲得こそならなかったが、3シーズン連続でチャンピオンズリーグ出場権を獲得したクラブ史上初の指揮官となった。一方のグラシア監督は、1999年から2003年まで選手としてビジャレアルに在籍。2010-11シーズンにはBチームの監督も務めた。現在トップチームに在籍するDFジャウメ・コスタやMFモイ・ゴメスは当時の教え子にあたる。いずれにせよ、両指揮官には特別なゲームとなるだろう。
■宿敵に“元キャプテン”が3人在籍
ただ、“古巣対決”として最も大きな注目を浴びるのは、ビジャレアルのMFダニエル・パレホだろう。昨季までバレンシアの主将を務めた男は、今夏に“移籍金ゼロ”でビジャレアルに移籍。本人は残留を望んでいたが、クラブの方針でそれが叶わず、涙ながらにバレンシアを去った。そんな元主将が古巣相手にどんなプレーを見せるのか、ファンならずとも目が離せない。なおビジャレアルでは、FWパコ・アルカセルとDFラウール・アルビオルも、バレンシアのキャプテンマークを巻いてプレーしたことがある。宿敵に元キャプテンが3人も在籍している、というのはとても興味深い。
■久保のスタメン起用は?
今季リーグ戦、開幕5試合を2勝2分け1敗で乗り切ったビジャレアルだが、エース離脱というアクシデントに見舞われている。FWジェラール・モレノがスペイン代表での練習中にハムストリングを負傷。復帰には3週間程度かかる模様で、今回のダービーマッチでは代役を誰が務めるのかが注目されている。ナイジェリア代表に招集されていたチュクウェゼのほか、ケガから復帰したコロンビア代表FWカルロス・バッカも候補の一人。もちろん、久保の初スタメンを望む声もあり、指揮官の決断には改めて注目が集まる。
(記事/Footmedia)
(C) SOCCERKING All rights reserved.
「バレンシア」をもっと詳しく
「バレンシア」のニュース
-
意向汲まないピーター・リム氏が正GKの売却を推し進める? いち早く獲得に乗り出したのはニューカッスルか5月15日18時35分
-
アトレティコ、今夏にGKオブラク売却の可能性?…後釜候補は23歳のバレンシア守護神か5月1日20時0分
-
10月にバレンシアで開催のFIAモータースポーツ・ゲームスに欧州最高峰トラック“ETRC”の追加が決定4月30日17時10分
-
バルサ、レヴァンドフスキのハットトリックで4発逆転勝利!…GK退場のバレンシアを下す4月30日8時54分
-
バルセロナ、バレンシアMFに視線?退任撤回のシャビ監督がパフォーマンスに感銘か4月29日16時50分
-
ジョージア代表の“英雄”となった23歳…発掘した代理人は「間違いなく、欧州最高のGKになる」3月29日13時32分
-
名門復活の“序章”!? 若手躍動のバレンシア、9カ月間で総市場価値が約54億円も上昇3月22日16時38分
-
ククレジャが約2年9カ月ぶりのスペイン代表に! ガヤの負傷に伴う追加招集が決定3月19日11時4分
-
堕ちた名門は願い託す…キャリアハイ到達のバレンシアFWは“ポスト”ダビド・ビジャになれるのか3月12日20時32分
-
“ブラヒム事件”はスペイン代表に警鐘を鳴らすものなのか? コロンビア国籍を持つバレンシアCBに注目集まる3月12日14時15分