ニッサン 2018スーパーGT第7戦オートポリス レースレポート
終盤まで接戦を展開し、フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rが7位入賞
10月21日 オートポリス
SUPER GT 2018第7戦レースレポート
スーパーGT第7戦『AUTOPOLIS GT 300km Race』の決勝レースが行われ、予選13位からスタートした#24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/高星明誠)が7位に入賞しました。
前日の公式予選では、全車がQ2進出を逃し厳しいスタートとなりましたが、それぞれが決勝での挽回を誓い、レースに挑みました。予選日に続き、オートポリスは好天に恵まれ、秋らしく、風は時折冷たく感じるものの日差しは強く、午後2時の決勝レーススタート時には、日向では汗ばむほどの陽気になりました。
#24 GT-Rはオリベイラがスタートを担当。オープニングラップでいったん順位を下げたものの、そこから8周目には14位、13周目には13位に順位を回復し、さらに前を走るマシンとのギャップも縮めていきました。
18周目には、9番手の#12 カルソニック IMPUL GT-R(佐々木大樹/ヤン・マーデンボロー)、10番手の#23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)、そして#24 GT-Rの3台で激しい接近戦を展開。20周目にGT300クラスの車両がコースサイドでストップしたためにセーフティカー(SC)が入ります。25周目にSCが隊列から離れレースが再開するとともに、3台の接近戦もふたたび激しさを増していきました。
#24 GT-Rは31周を終えてピットへ。ピットインラップとアウトラップでプッシュしたドライバーと、チームの素早いピット作業が功を奏し、#24 GT-Rは2台のGT-Rの前でレースに復帰。後半スティントを務めた高星は、全車のピット作業が済んだ42周目には9位を走行していました。
47周目のヘアピン2つ目のコーナーで接触アクシデントが起きるなかを巧みに回避すると、48周目には7番手まで順位を上げました。終盤、前を走る#17 NSX-GTとも接戦になりましたが、タイヤも消耗し、惜しくもオーバーテイクはかなわず。しかし、予選順位から大幅にポジションアップし、7位入賞となりました。
予選11位からスタートした#12 GT-Rはマーデンボローがスタートドライバーを務め、30周を終えたところで佐々木に交代しましたが、同じタイミングでピットインした#23 GT-Rにピットロードで逆転を許し、暫定14番手でコースに復帰。その後は前を走るマシンにペースを阻まれ、追い上げる展開に持ち込めずに11位でフィニッシュしました。
#23 GT-Rは、スタートドライバーのクインタレッリが10位までポジションアップ。ピット作業で#12 GT-Rを逆転し、ふたたび10位で松田が後半スティントをスタートしました。46周目のヘアピン2つ目のコーナーで#24 GT-R、#6 LC500をオーバーテイクしましたが、その先には#8 NSX-GTがおり、接触してしまいました。これで順位を下げ、さらにこの接触に対するドライブスルーペナルティを科され、15位でチェッカーを受けました。#3 GT-Rは予選15位からスタートし、13位でフィニッシュしました。
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(#24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R/決勝7位)
「オープニングラップで#23 GT-Rと並ぶ展開になり、接触のリスクはとりたくなかったので少しオーバーランすることになりました。そのあとはタイヤをケアしながら走りましたが、ペースもバランスも悪くなかったと思います」
「レース前には2ストップという作戦の選択肢もあったけれど、SCが入る場合は1ストップになるかもなと考えながら、クルマとタイヤの調子を考えながら自分のスティントを走り切りました。ミツ(高星)もいいペースで走ってくれたし、もてぎの最終戦に向けてポジティブなレースができたと思います」
高星明誠(#24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R/決勝7位)
「チームのピット作業がとても早く、2台のGT-Rよりも前でコースに戻ることができましたし、タイヤのウォームアップも良かったです。混乱のなかでもポジションアップできて、そのあとも自分のペースで走れました」
「予選順位が下の方だったのでトップには届きませんでしたが、自分たちのレースは精一杯できたと思います。もてぎでもいいパフォーマンスを出せるように頑張ります」
■GAINER TANAX GT-Rが6位入賞
予選15位からスタートした#11 GT-Rは、前半を担当した安田がオープニングラップで12位にジャンプアップすると、2周目に11位、3周目に10位、4周目に9位と順調にポジションを上げていきました。後半担当の平中もハイペースでポジションアップし、多くの車両がピットインを終えた45周目には3位にまで浮上。最終的には6位でレースを終えました。
前日の予選で2位となり、フロントロースタートの#10 GAINER TANAX triple a GT-R(星野一樹/吉田広樹)は、後半はペースが上がらず苦戦。一時7位を走りましたが、終盤に9位に下がったところで61周目のチェッカーフラッグを受けることになりました。
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