【名古屋vs神戸プレビュー】来季のACL出場権を巡る直接対決…今季公式戦での対決は名古屋が連勝を飾る
サッカーキング2021年10月23日(土)13時25分
[写真]=兼子愼一郎、小林渓太
■名古屋グランパス アジアの舞台で味わった屈辱を払拭し、らしさを取り戻せるか
【プラス材料】
プラス材料として考えたいのは17日のACL準々決勝での敗退だ。結果そのものはネガティブでも、この事実を受け止めて次の勝利への推進剤とできなければ、今後のスケジュールはとてもではないが生き残れるものではない。
このヴィッセル神戸戦後はそれぞれ中2日で天皇杯準々決勝とJリーグYBCルヴァンカップ決勝を控えている。また、今節の神戸戦も来季のACL出場権争いの直接対決。アジア制覇の夢は途絶えたが、そこからどれだけ自分たちを前向きに切り替えていけるかで、名古屋グランパスの戦い方はいかようにも変わる。
DF中谷進之介を中心とした守備陣は浦項スティーラーズに喫した3失点を帳消しにする堅固なディフェンスを、無得点に終わった攻撃陣には貪欲な得点への姿勢を。名古屋らしさは維持しつつも、とにかく積極性にあふれた戦いに期待が集まる一戦である。
【マイナス材料】
プラス材料と表裏一体になるのがマイナス材料で、ACL敗退のストレスに加えて帰国後も続くチームバブルが難題だ。限られた空間と行動の中でリフレッシュせよというのも酷な話で、その意味でも名古屋の選手たちはタフさを要求されている。
MF稲垣祥は「幸いなことに、まだ自分たちの価値を証明するチャンス、大事な戦いが残っている」と気概を見せた。マッシモ・フィッカデンティ監督も「そこに100パーセント頭を切り替えて、必ず勝って我々の力を証明しよう」とチームを鼓舞する。
置かれた環境はかなりの厳しさがあるが、名古屋のファイティングポーズはまだ力強い。環境、そして状況との戦いにどれだけ折り合いをつけられるかにも注目だ。
文:今井雄一朗
■ヴィッセル神戸 新戦力の活躍&若手の台頭で連勝も、主力の不在は気がかり
【プラス材料】
第31節の浦和レッズ戦に続き、前節のアビスパ福岡戦にも勝利。大事な上位対決で2連勝を飾り、単独3位に躍り出た。4位の名古屋グランパスとの今節に勝利すれば、混戦が続く来季ACL出場権争い(3位争い)でもかなり優位に立てる状況だ。
当然、プラス材料は多い。無二の輝きを放ち始めた新加入のFW武藤嘉紀に加え、福岡戦ではバルセロナの下部組織育ちのFWボージャン・クルキッチが先発起用に応えて躍動。強烈ミドルシュートを相手にお見舞いするなど、コンディションは上がってきている様子だ。MFアンドレス・イニエスタ、MFセルジ・サンペールとの“バルサ・トライアングル”の期待値は試合を追うごとに高まっている。
また、福岡戦ではベンチスタートのFWドウグラスが決勝点をマーク。攻撃陣の好調さが目立つ。
【マイナス材料】
2連勝と好調なヴィッセル神戸にマイナス材料は少ない。福岡戦は控えのドウグラスが決定的な仕事をするなど、選手層の厚さも証明済み。その中で強いてマイナス材料を挙げるなら、やはりケガ人が多いことだ。
9月5日に行われた第24節のサンフレッチェ広島戦で負傷したMF山口蛍はまだ復帰の目処が立たない様子。ワールドカップ アジア最終予選のオーストラリア代表戦で負傷した日本代表のFW大迫勇也も今節は微妙。そして、福岡戦の出場を回避したベルギー代表のDFトーマス・フェルマーレンの動向は不明だ。
幸い、MF中坂勇哉やMF佐々木大樹、DF小林友希といったアカデミー育ちの若手が台頭していることで難を逃れている。とはいえ、やはり主力の欠場はチームにとって痛手。限られたカードをどう生かすか、三浦淳寛監督の手腕が問われそうだ。
文:totoONE編集部
【プラス材料】
プラス材料として考えたいのは17日のACL準々決勝での敗退だ。結果そのものはネガティブでも、この事実を受け止めて次の勝利への推進剤とできなければ、今後のスケジュールはとてもではないが生き残れるものではない。
このヴィッセル神戸戦後はそれぞれ中2日で天皇杯準々決勝とJリーグYBCルヴァンカップ決勝を控えている。また、今節の神戸戦も来季のACL出場権争いの直接対決。アジア制覇の夢は途絶えたが、そこからどれだけ自分たちを前向きに切り替えていけるかで、名古屋グランパスの戦い方はいかようにも変わる。
DF中谷進之介を中心とした守備陣は浦項スティーラーズに喫した3失点を帳消しにする堅固なディフェンスを、無得点に終わった攻撃陣には貪欲な得点への姿勢を。名古屋らしさは維持しつつも、とにかく積極性にあふれた戦いに期待が集まる一戦である。
【マイナス材料】
プラス材料と表裏一体になるのがマイナス材料で、ACL敗退のストレスに加えて帰国後も続くチームバブルが難題だ。限られた空間と行動の中でリフレッシュせよというのも酷な話で、その意味でも名古屋の選手たちはタフさを要求されている。
MF稲垣祥は「幸いなことに、まだ自分たちの価値を証明するチャンス、大事な戦いが残っている」と気概を見せた。マッシモ・フィッカデンティ監督も「そこに100パーセント頭を切り替えて、必ず勝って我々の力を証明しよう」とチームを鼓舞する。
置かれた環境はかなりの厳しさがあるが、名古屋のファイティングポーズはまだ力強い。環境、そして状況との戦いにどれだけ折り合いをつけられるかにも注目だ。
文:今井雄一朗
■ヴィッセル神戸 新戦力の活躍&若手の台頭で連勝も、主力の不在は気がかり
【プラス材料】
第31節の浦和レッズ戦に続き、前節のアビスパ福岡戦にも勝利。大事な上位対決で2連勝を飾り、単独3位に躍り出た。4位の名古屋グランパスとの今節に勝利すれば、混戦が続く来季ACL出場権争い(3位争い)でもかなり優位に立てる状況だ。
当然、プラス材料は多い。無二の輝きを放ち始めた新加入のFW武藤嘉紀に加え、福岡戦ではバルセロナの下部組織育ちのFWボージャン・クルキッチが先発起用に応えて躍動。強烈ミドルシュートを相手にお見舞いするなど、コンディションは上がってきている様子だ。MFアンドレス・イニエスタ、MFセルジ・サンペールとの“バルサ・トライアングル”の期待値は試合を追うごとに高まっている。
また、福岡戦ではベンチスタートのFWドウグラスが決勝点をマーク。攻撃陣の好調さが目立つ。
【マイナス材料】
2連勝と好調なヴィッセル神戸にマイナス材料は少ない。福岡戦は控えのドウグラスが決定的な仕事をするなど、選手層の厚さも証明済み。その中で強いてマイナス材料を挙げるなら、やはりケガ人が多いことだ。
9月5日に行われた第24節のサンフレッチェ広島戦で負傷したMF山口蛍はまだ復帰の目処が立たない様子。ワールドカップ アジア最終予選のオーストラリア代表戦で負傷した日本代表のFW大迫勇也も今節は微妙。そして、福岡戦の出場を回避したベルギー代表のDFトーマス・フェルマーレンの動向は不明だ。
幸い、MF中坂勇哉やMF佐々木大樹、DF小林友希といったアカデミー育ちの若手が台頭していることで難を逃れている。とはいえ、やはり主力の欠場はチームにとって痛手。限られたカードをどう生かすか、三浦淳寛監督の手腕が問われそうだ。
文:totoONE編集部
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