初ポール獲得した中上貴晶。記念すべきホンダ800勝目を挙げられるか/MotoGP第12戦テルエルGP
10月24日、2020年MotoGP第12戦テルエルGP MotoGPの予選がスペインのモーターランド・アラゴンで行われ、中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)が最高峰クラスで自身初のポールポジションを獲得した。
2007年の最終戦バレンシアGPの125ccクラスでワイドルドカード参戦し世界選手権デビューを果たした中上は、戦いの舞台を一度全日本ロードレース選手権に戻しているが、2008年から2009年までは125ccクラス、2012年から2017年まではMoto2クラス、そして2018年からMotoGPクラスで戦い、ロードレース世界選手権で通算183度のレースを経験している。
そして2020年の第12戦テルエルGPで、2004年第16戦バレンシアGPで玉田誠(Camel Honda)が獲得して以来、16年ぶりとなる最高峰クラスのポールポジションを獲得する快挙を成し遂げた。
中上はモーターランド・アラゴンの1戦目となる前戦の第11戦アラゴンGPの予選Q2で、ポールポジションのファビオ・クアルタラロ(ペトロナス・ヤマハSRT)から0.683遅れとなる1分47秒759で7番手タイムを記録した。
しかし、2戦目となる第12戦テルエルGPでは初日から上位のタイムをマークして、予選Q2では大幅にタイムを削って、今大会の自己ベストとなる1分46秒882を叩き出しMotoGPクラスに参戦して3年目のシーズン、45戦目でポールポジション獲得を果たした。
「最高の気分です。とてもいいラップを刻むことができました。セクター1は0.1秒遅かったのであまりいい走りではありませんでしたが、最後のアタックだったので、ベストを尽くしました。そしてセクター2で挽回し、セクター3と4でさらに速く走ることができました」と中上は予選後にコメントした。
「1分47秒を切ったとは知りませんでした。なぜならトラックにモニターがなく、ポールポジションなのかどうかも分かりませんでしたから。でも最後にピットレーンに戻ると、クルーがP1を見せてきたので、やっとポールポジションを獲得したことを知りました。最高の気分です。いい仕事をしてくれたチームに感謝したいです。でも最も重要なのは明日です。集中して、方向性を見失わないようにしたいです。ポールを獲得したことをとても誇りに思います。集中力をキープして、明日のレースもがんばります」
今年は、同一サーキットでの連戦では、2週目の大会で好走を見せている中上。スペインのヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトでは、2週目の第3戦アンダルシアGPで今季ベストの4位を獲得。オーストリアのレッドブル・リンクでは、2週目の第6戦スティリアGPで2番手の初フロントロウを獲得して、決勝では赤旗中断までは2位で初表彰台を目前に戦ったが再開されたレースで7位を記録している。
そしてアラゴンの2週目となる第12戦テルエルGPで初ポールポジションを獲得した。チームは決勝レースでは、初表彰台、初優勝の獲得に挑むという。
さらに、ホンダにとっては1959年にロードレース世界選手権に初参戦してから積み上げた勝利数はこれまで799勝となり800勝目に王手をかけた。700勝目は2015年第10戦インディアナポリスGPでマルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)が達成しており、今季の第11戦アラゴンGP Moto3クラスでのジャウマ・マシア(Leopard Racing)の勝利が799勝目だ。
先に開催されるMoto3クラスの結果次第となるが、中上が優勝すると最高峰クラスで今季9人目のウイナーとなり、ホンダに記念すべき800勝目をもたらすことになるかもしれない。
現在ホンダのウェブサイトでは、『MotoGP通算800勝へのカウントダウン!』(https://www.honda.co.jp/WGP/race2020/800win-countdown/)が掲載されている。700勝目までの勝者は、『Honda World Grand Prix 700勝の軌跡』(https://www.honda.co.jp/WGP/spcontents2015/700win/)で確認ができる。
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