メルセデスF1、ピットストップ作業の遅さを問題視「3.5秒もかかることを避けるため、機材を含めて改善する」
メルセデスF1チーム代表トト・ウォルフは、ピットストップ作業のスピードを向上させるため、機材と手順の変更を行う意向を示した。メルセデスのピットストップタイムは、他チームに比べて遅く、それが結果を左右する場合があると、ウォルフは認めた。
ルイス・ハミルトンは、第19戦アメリカGP決勝で、最終的にはW14のフロア・プランクの過剰な摩耗を理由に失格になったものの、シーズン最強ともいえるパフォーマンスを見せて、レースウイナーのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)と2.2秒差の2位でフィニッシュした。
だが、アメリカGPでのメルセデスのピットストップ・タイムは、ライバルたちと比べて非常に遅く、ハミルトンの2回のストップは3.6秒と3.4秒の時間がかかった。一方、マクラーレンが記録したアメリカでのピットストップ最速タイムは2.07秒だった。メルセデスの自己ベストはジョージ・ラッセルのピットストップ時の2.58秒で、全10チーム中、8位にとどまっている。第18戦カタールで、マクラーレンは1.80秒という記録を達成、メルセデスは2.59秒で最下位だった。
ハミルトンは、メルセデスはピットストップを改善すべきであると示唆した。
「ピットストップのうち1回は少し長かったかもしれない。それでチームにとって少し難しい状況になった。その後のピットストップも全体的にそれほど素晴らしいものではなかった」
ウォルフ代表は、ピットストップを強化する時期が来たと認めた。
「この12年間の我々の考えは、ピットストップで世界チャンピオンになる必要はないというものだ」とウォルフは説明した。
「(しかし)非常に遅いピットストップは避けなければならない。競争が熾烈になっていることを実感している。そういう状況に至っているため、向上が必要だ」
「ピットストップに関わる機材や科学的な面、そしてセットアップの方法についてだ。3秒や3.5秒かかるようなピットストップを避けるためだが、そうしたことすべてが関与している」
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