黒田博樹の“広島愛”に脚光! 韓国屈指の左腕のFA去就に母国紙が注目「理想を叶えるためには諦めと決断が必要」
ヤンキースから広島に復帰していた黒田。この日本球界のレジェンドに脚光が集まった。(C)Getty Images
各国球界でオフシーズンのチーム強化を巡る動きが活発化。とりわけFA(フリーエージェント)となった選手たちの去就には注目が集まっている。そうしたなかで小さくない注目を集めるのが、元韓国代表左腕のリュ・ヒョンジンだ。
昨年6月に左肘を痛め、トミー・ジョン手術を行っていたリュ・ヒョンジンは、今年8月のオリオールズ戦で復帰。レギュラーシーズンは3勝3敗、防御率3.46、WHIP1.29というまずまずの成績で終えていた。
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今オフにFAとなるリュ・ヒョンジンだが、来年3月に37歳となるベテランだ。ゆえに10年間のメジャーキャリアに終止符を打ち、KBOリーグに復帰するのではないかという噂も囁かれている。日刊紙『朝鮮日報』はメジャー移籍時に「力が落ちる前に戻ってきたい」と語った本人のコメントを伝えたうえで、「ハンファの夢のシナリオの中心にリュ・ヒョンジンがいる」と古巣復帰の可能性を指摘した。
リュ・ヒョンジンの復帰説を唱える同紙は、2014年のオフにメジャーから広島に復帰した黒田博樹のキャリアをクローズアップ。当時にパドレスから1800万ドル(約21億7000万円)の高額オファーを受けながらも、古巣に「男気復帰」を果たしたレジェンドについて「黒田は高額の契約金を断り、40歳で日本球界に復帰。2年連続2桁勝利をあげ、2016年にはセ・リーグ制覇に貢献した」と紹介した。
現時点でリュ・ヒョンジンにメジャー契約を提示するチームがあるかは不透明ではある。トミー・ジョン手術を終え、ふたたび投球する姿を見せたとはいえ、最盛期のような投球を望めないという米スカウトの評価もある。
同紙は「黒田のような道の選択もある」と指摘。そして、次のように続けている。
「ハンファが待っているのは『スーパーエース』としての復帰だ。おそらくリュ・ヒョンジンもそうした姿を思い描いている。しかし、その理想を叶えるためには諦めと決断が必要になる」
今月18日に帰国した際には「状況を見守りたい」と語っていたリュ・ヒョンジン。韓国球界屈指の左腕が、かつての黒田のように男気を見せるのかに注目だ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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