STC2000第3戦:トヨタ3台の猛追を凌ぎ、シボレーYPFクルーズがポール・トゥ・ウイン
9月26〜27日開催の第2戦終了時点で、開催地がアナウンスされていなかった2020年スーパーTC2000(STC2000)の第3戦が、10月24〜25日にコルドバのオスカー・カバレンで開催され、2週連続開催の初戦となった雨絡みのレースでは、TOYOTA GAZOO Racing YPFインフィニアのトヨタ・カローラSTC2000の3台を抑えたシボレーYPFチームのベルナルド・レイバー(シボレーYPFクルーズ)が、ポール・トゥ・ウインを飾っている。
首都ブエノスアイレスのオスカー・ファン・ガルベスを舞台に開幕から連戦をこなしたSTC2000シリーズは、この第3戦から再びバック・トゥ・バックでのラウンドを実施。その初戦が国内第2の都市、そしてほとんどのSTC2000チームが拠点を置くコルドバで開催された。
9月の第2戦では新型コロナウイルス陽性反応が出たことにより出場を辞退していたTOYOTA GAZOO Racing YPFインフィニアのジュリアン・サンテロが復帰。しかしルノー・スポール・アルゼンティーナのマティアス・ミラが代わってCOVID-19陽性と診断され、前戦で3位表彰台を獲得したドライバーが週末のイベントから姿を消す事態となった。
そんな状況で始まった土曜クオリファイレースは、計時予選でも最速を記録していたシボレーのレイバーがウエットの状況も味方につけ勝利。これで日曜フィーチャーレースでもポールポジションを確保した。
その背後、フロントロウに並んだのはこのイベントから20歳のエルナン・パラッツォをリプレイスすることになった31歳のフランコ・ヴィヴィアン(トヨタ・カローラSTC2000/TOYOTA GAZOO Racing YPFインフィニア)で、シリーズ復帰初戦を好位置から戦う状況を整えた。
しかし日曜レース前もトラック上には雨粒が落ち、各陣営ともタイヤチョイスに悩まされるコンディションに。ところどころウエットパッチの残る状況ながら、ポール発進のレイバーはリスクを取り、スリックタイヤを装着する賭けに出た。
■膠着状態のレースをレイバーが制す
するとシグナルブラックアウトで29周のレーススタートの瞬間、2番手にいたヴィヴィアンのカローラが痛恨のストールを喫し最後尾へ下がり、代わって2019年のホンダ・レーシング・アルゼンティーナ by RAMレーシングから、今季はトヨタ陣営のサテライトチームへと移籍したリカルド・リサッティ(トヨタ・カローラSTC2000/マイダス・カレラチーム)がシボレーの背後に浮上。3番手にはレース復帰を果たした開幕戦3位表彰台獲得のスピードスター、26歳のサンテロが、ファクトリー仕様のカローラSTC2000で続いていく。
さらにオープニングラップの攻防で2019年チャンピオンのリオネル・ペーニャ(ルノー・フルーエンスGT/ルノー・スポール・アルゼンティーナ)をパスし、現選手権首位でチームの絶対的エースであるマティアス・ロッシ(トヨタ・カローラSTC2000)が4番手に上がり、TOYOTA GAZOO Racingアルゼンティーナ(TGRA)が早くもシボレー包囲網を形成する。
しかしレースはここから膠着状態となり、18周目に13番手走行中だったマルセロ・チャロッキ(シトロエンC4ラウンジ/FDCモータースポーツ)がサスペンションを壊してリタイア以降も、上位勢には大きな影響なく終盤戦へと入っていく。
後方では、27周目にフィアット同士で接触を引き起こしたフランコ・ジロラミ(フィアット・クロノスSTC2000/フィアットDTAレーシング)とマティアス-ムニョス・マルケージのアクシデントを好機に、デビュー3戦目を迎えた元F1跳ね馬ドライバーのルーベンス・バリチェロ(トヨタ・カローラSTC2000/TOYOTA GAZOO Racing YPFインフィニア)が、12番手走行からトップ10圏内に浮上する。
しかしそれ以外に大きなポジション変動はなく、そのままレイバーが29周を走破してトップチェッカー。今季初勝利を飾り、2位にはプライベーターとして奮闘のリサッティが入って、COVID-19陽性明けのサンテロが3位表彰台に。4位にもルノーのペーニャを最後まで抑え切ったロッシが続き、トヨタ・カローラSTC2000が2〜4位を占めた。
これでロッシが選手権首位をキープし、2位にシボレーの2016年王者アグスティン・カナピノ(シボレーYPFクルーズ)、そして2017-18年王者のファクンド・アルドゥソ(ルノー・フルーエンスGT/ルノー・スポール・アルゼンティーナ)が続くオーダーとなったSTC2000シリーズ。一行はこのままコルドバに留まり、第4戦も10月31日〜11月1日の週末に同地での連続開催が予定されている。
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